短歌:搔き消される
わたしの住まいは小さな地方飛行場の近くにあると、何度か記事にしています。この飛行場では民間航空機が離発着していますが、そもそも、防衛省管轄の陸上自衛隊の飛行場です。
という事情で、訓練機もよく飛んでいるのです。飛行機もヘリコプターも。
ヘリコプターのローターの音はなかなか強烈ですから、編隊が飛んでいると、室内にもびんびん響いてきて、ふつうの音量での会話は難しくなります。
※わたしは、それに対しての苦情は一切ありません。
どうやらわたしは飛行機よりヘリコプターが好きなようで、編隊が飛んでいる音が聞こえてくると、わざわざ外に出て行って、空を見上げてしまいます。
自分の可視範囲から見えなくなるまでの時間が、飛行機のように短くないから好きなのかもしれません。
深刻な話をしているときは、邪魔に感じるでしょうね。
でも、音が聞こえ出してから見えなくなるまで、聞こえなくなるまで空を見上げていたら、「少しゆっくり歩こう」とか、「おいしいもの、食べに行こう」とかいう考えがもたげてきて、ちょっぴり心のツキモノが落ちることもあるのです。ローター音が振り落としてくれているのかも。
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