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短歌:迷い

この先の見える限りの信号が赤だけで赤しか見えなくて/銀猫
このさきのみえるかぎりのしんごうがあかだけであかしかみえなくて

 特に幹線道路の信号は、変わるタイミングがうまいことコンピューター制御されているので、時間帯によっては、前方見渡す限り赤信号だけになる瞬間があります。ライトが必要な時間帯だと、ブレーキランプも相俟って、赤い光の羅列、というか川。前方から流れ押し寄せてくる赤い川ですね。

 赤信号はもちろん「止まれ/ストップ」の意味ですから、行く先に赤い光しか見えないと、

「やめとけよ」

と言われているような気になることがあります。

 誰から? - 特定の誰かではなく、天というか世界というか、「存在」からのメッセージのような気がします。

 何を? - そう感じるということは、そのとき抱えている迷いを突かれているような気がするんでしょうね。

 どうしようか、どちらを選ぶか、自分の中に迷いがあるのです。きちんと決めているのなら、赤い光を見ようが青い光を見ようが、それはただの信号ですから。

 人生経験を積んでくると、悩みや迷いの内容も変化してきました。若い頃には想像もつかなかったようなことも出てきます。
 放り投げることも逃げることもしようと思えばできますが、解決した方がすっきりするのは間違いなし。

 脳みそを使った方が、先の人生のためにもいいと思うことにしますかー。

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北乃銀猫
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