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短歌:たぶん一生、古着好き

古着屋のトルソー見つめ憧れるこれを着こなし闊歩する秋/銀猫
ふるぎやのとるそーみつめあこがれるこれをきこなしかっぽするあき

 大好きな古着屋さんのオーナーは、アメリカで買い付けてきた素敵な古着たちを揃えて、年に四回だけ店を開きます。
 案内が届くと、(無職の癖に)いそいそと出掛けていって、あれやこれや悩み、ワードローブにアイテムが追加されます。そろそろ溜め込むことは止めた方がいいのに。でも、この秋も行ってきました。

 わたしはおしゃれ番長タイプではなく、シンプルな作りに何かひとつ捻りがあるものが好きで、まあいわゆる無難な着こなししかできません。が、古着好きは止められません。

 化学物質過敏症なので、古着の臭いは正直、天敵に近いものがあるのですが、持ち帰ったらそのまま臭気抜き用のバケツにクエン酸漬けにして数日置き、着られるようになるまで最低でも二週間はかかります。
 そんな手間がかかるのに、凄まじい量のクエン酸を使うのに、それでも古着は止められません。たぶん、一生。

 ヘッダー写真はスタイリストさんの作品とのこと。お部屋とトルソーと青いワンピース、すべてかわいい。このワンピースは古着ではないと思います。

 わたしの古着の歌は、今のところもうひとつあります。


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北乃銀猫
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