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短歌:月が見ている
溶けてもいい、バスタブでそう呟いた 窓から視線 見上げれば月/銀猫
とけてもいい、ばすたぶでそうつぶやいた まどからしせん みあげればつき
先日、長湯LOVEの話を書きまして、
その入浴中の心境を詠んでみました。捻りも何もない。
長湯中は、だいたい本を読むかスマホで急ぎの処理をしているかどちらかですが、心底疲労しているときは、目を閉じて湯に身を任せています。
寝落ちしないように気を付けていますが、ときどきハッと覚醒することがあるので、溺死しないようにしなくては。
笑い話ではなく、仰向けのままカラダがずり下がっていき溺死するとか、俯いたまま水面に顔がついてしまい溺死するとか、入浴中の事故死は思っているよりもめずらしくないそうです。ヒートショック回避も重要ですが、入浴中の寝落ちも要注意。説得力ありませんけれど。
バスタブの中では、たいていは窓に背を向けているのですが、外を見たいときには反対側を背凭れにして、窓の外が見えるようにします。ヘッダー画像のような大きな窓ではないので、外を見るにもポイントがあるのです。
先ほどの入浴時に薄くなった月が見え、ロバート A. ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」という小説を思い出しました。
学生時代にこの巨匠にハマっていまして、久し振りに読み返そうと思って(積読山はどうするんだ?)書棚を探したのですが、ハインラインは一冊もありませんでした。「夏への扉」もない。
そうか、さすがに実家から持ってきていないんだった、わたし。自分の本ではないから。
ハインライン一式は自分で買った本ではないんです。
実家では、読書仙人(亡父)に加え、不思議母も姉も読書家で、自分で買わなくても本がけっこう読めたんですよね。いろいろとおかしな実家でしたが、読書に関しては恵まれていました。
仙人も姉もSF好きでしたから、SFに関しては、わたしが自分で買って読んだ本は、殆どありません。
姉は本を持って引っ越していかなかったから、たぶん実家の書斎にあるだろうな。今度行ったときに、また漁ってこようかな、ハインライン。
そうして、また積読山が高くなるのです。いいかげんにしとけ。
ちなみに、今回のヘッダー画像は、短歌のイメージでAI様に描いていただいたものです。これはかなりイメージ通りです。ちゃんとお礼を言っておきました(笑)
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