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短歌:あの日の心の終焉

憧れて憧れ続け一度だけライヴで一撃喰らったメヂカラ/銀猫
あこがれてあこがれつづけいちどだけらいう"でいちげきくらっためぢから

 若い頃、わたしはかなりの音楽娘で、地方都市在住の割には相当数のライヴに足を運んだと思います。あの頃は音楽系のライターになりたかったのですが、何かに忖度してしまい、柄にもなくマジメな職に就いてしまいました。後悔という訳ではありませんが、やりたいことがあるのなら、失敗してもいいからそれを追い求めるのが、若い頃の特権だと思います。

 この歌は、Der Zibet(デル・ジベット)のボーカルであるISSAYさんのことを詠んだものです。
 Der Zibetがデビューした直後からずっと好きです。商業的にはあまり恵まれないバンドだったかもしれませんが、わたしの中では、国内バンドの筆頭です。いまでも。

 大きく成功したバンドではなかったからかもしれませんが、わたしが住む街にライヴにやって来たのは、たった一度。たった一度しか生で見ることはできませんでしたが、素晴らしかった。何十年もたった今でも、あの夜を思い出すことができます。そのくらい素晴らしかった。

 先日、ISSAYさんが亡くなったというニュースをネットで読みました。残念でなりません。
 若き日のわたしのアイコンであったISSAYさん、一度だけでも拝見できて光栄でした。

 R.I.P.

 大好きな曲です。

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北乃銀猫
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