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短歌:きぬぎぬ

明烏君との夜を仕舞い込む世界は白みはじめてるから/銀猫
あけがらすきみとのよるをしまいこむせかいはしらみはじめてるから

 古典芸能に多少の興味を持っているのですが、地方都市に住んでいると、なかなか生で楽しむ機会がありません。

 明烏という言葉を教えてくれたのは、マンガでした。大和和紀さんの「紀元2600年のプレイボール」という作品です。

大丈夫、いまでも買えます。ちなみに、単純な野球マンガではありませんが、野球マンガなんですよ。
 主人公の母親が元芸者で、作中で「明烏」という小唄?を歌う場面があり、そこで知りました。
 美しい日本語。そして負けずに艶っぽい意味です。だから今回のタイトルも「きぬぎぬ(後朝)」です。

 件の小唄?も実際に聞いてみたいのですが、「これか?」という音源を探しきれません。
 「明烏」という落語もあります。一度偶然TVで見かけましたが、その後落語を楽しむようなご縁はまったくなく、現在に至ります。
 落語は詳しくないのですが、ポピュラーな演目ではないのでしょうかねー。

 地方都市は、まったくもって文化面が物足りません。歌舞伎も生で見てみたいのですが、やはり東京まで行かねば無理でしょう。たまに地方公演がありますが、花道や奈落はどうしているんだろう。

 若い頃は海外にばかり興味が向いていましたが、そうしているうちに、「日本のことを何にも知らないなあ」と思うようになりました。

 落語を見たい、歌舞伎を見たい、能も狂言も見てみたい。少しずつでいいので、叶えられればいいなあ…

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北乃銀猫
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