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短歌:最悪の夢

君のこと忘れてしまうなんて夢、君に忘れられるほうがマシ/銀猫
きみのことわすれてしまうなんてゆめ、きみにわすれられるほうがまし

 わたしは人様の顔と名前を覚えることが非常に苦手で、仕事をしていたときは、よくそれでトラブルを起こさないものだと自分で感心していました。

 自覚していたので、新たな人と会う際は、自分なりに工夫したりしていたものです。ま、利害が絡み、それが大きければ大きいほど覚えがよかったので、結局のところ、やる気の問題だったのかもしれませんが。
 でも、サラリーマンとしてはなかなか致命的な欠点を持っていたことは否定しません。よくがんばってた、わたし。

 好きな人から忘れられてもいいから、好きな人のことを自分は忘れたくないと思います。自分が忘れてしまったら、想うことも思い出すこともできなくなってしまいます。

 こんな厄介な夢を見たら、バクに喰わせてしまいましょう。いや、お願いして召し上がっていただくべきですね。

 

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