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短歌:海のある街
「海側」の出入口から出てみればほんとに海がすぐそこだった/銀猫
「うみがわ」のでいりぐちからでてみればほんとにうみがすぐそこだった
この短歌は、短歌マガジン(次世代短歌)@tankazine 主催の【毎日短歌】11/25 テーマ「兵庫」に投稿したものです。
旅行で神戸を訪れたときの思い出です。大丸百貨店に立ち寄ったときに、1階に大きく「海側」「山側」と書かれた方向表示があって、軽く驚いた記憶があります。東西南北じゃないのか、地域名じゃないのか、通りの名前じゃないのか… という具合に。
でも、土地勘がない人にとってみれば、いきなり東西南北と言われてもピンとこないし(特にわたしは方向音痴)、地域名や通り名を言われてもそもそもそれを知らないし、ざっくりと「海」「山」と言ってくれた方が、わかりやすいように思います。そして、これは土地の人にとってもそうなのでしょうね。
わたしは毎日「短歌マガジン」や「単語で短歌」のお題に沿ってXに数首投稿しているのですが、方向性が定まらない気紛れ短歌の詠み手なので、💛を10件いただければ、わたしの中のバズです。
にもかかわらず、これには19💛2RPという、大バズを得ました。レベルが低くてお恥ずかしい。
「短歌マガジン」の「毎月短歌」にも参加するようにしており、この短歌を11月の「第17回毎月短歌自選部門」の一首に選んだところ、先日、汐見りらさん選にて佳作をいただくことができました。
いつもひとりよがりに詠んでいるので、評価していただけることは励みになり、とてもうれしく思っています。
ところで、海がある街/町では、「海側」「山側」という大雑把な方向表示は当たり前なのでしょうか。
わたしが住む自治体は海なしです。まあまあよく訪れる隣接自治体には港があるのですが、いままでに、少なくとも表記で「海側」「山側」というのは見たことがありません。だから、神戸での体験が新鮮な驚きだったのです。
この訪問は、何年前のことだったかな。またいつか、神戸には行ってみたいと思います。
最後にもうひとつ。このエッセイを書いていて思いつきました。
そろそろ「歌人見習い」から「〇〇歌人」になろうと思っているのですが、〇〇が思いつかずそのままにしています。
歌の傾向がばらばらで気紛れだから、「気紛れ歌人」にしようかしら。いまの生き方もけっこう気紛れだしね。
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