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短歌:好きなところ

律義だねくだらない話のときも視線を合わすそういうところ/銀猫
りちぎだねくだらないはなしのときもしせんをあわすそういうところ

 「相手のどこが好き?」と聞かれたときに、「やさしいところ」という答えは定番だと思うのですが、どこがどうやさしいのかを説明しろ、と言われると、なかなか答えにくい気がします。

 わたしだからかな。ちなみに、友人同士でももはやこんな会話はなされないくらい人生の経験を積んでいますが、若い頃はこの手の質問が苦手でした。

 なんだか、わたしはnoteに苦手なこと/だったことシリーズを暴露している気がします。

 やさしさの概念は人によって違うので、それが合致しないとカップルにはなり得ないのだと思います。友人知人のお相手を見ていて、「わたしはああいう人とはいっしょにいられないなあ」と感じることがあるのは、おそらくそこが相容れない部分ではないかと。

 「甘やかし」「厳しさ」「強さ」そして「やさしさ」というものは、匙加減が難しい。万人に一律のブレンド比率などなくて、その人その人に合わせた匙加減の絶妙さを、本人が気に入るかどうか、というのが、恋愛を含めて人間関係の肝でしょうか。

 媚びることも取り入ることもなく、自然体で、どんな人間関係にも絶妙な匙加減を見つけられるようになりたいものです。

※タイトル、変更しました(2024.8.25)。

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北乃銀猫
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