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lily_mii
短歌:海の向こうには
この海をまっすくゆけば外つ国で海と空との境目は雨/銀猫
このうみをまっすぐゆけばとつくにでうみとそらとのさかいめはあめ
夕陽を見に浜辺に通ってた夏の日に詠んだ歌です。水平線は陸からどのくらい離れているのか考えていたのと同じ時期ですね。
わたしは海に多大な憧れがあるので、ついつい美化した海の歌を詠みがちです。でも、万が一にもいつもの浜辺から漂流してしまったら、漂着先はほぼ間違いなくロシアですね。そんなことは起きないと思いますが、言葉がまったく通じないところに意図せず流れ着くのは怖い。船に救助されてアメリカに渡ったにせよ、ジョン万次郎はさぞや怖かったことでしょう。
この歌自体は、あちらの陸地がとても遠くにあるような雰囲気になっていますが、実際のところ、夏場にわたしが通っていたいつもの浜から最短の外国まで、直線距離で480kmほどと思われます。遠いと言えば遠いですが、東京から東というか北に向かえば花巻付近、南というか西へ向かえばほぼ京都です。日本海は狭いですから、太平洋のような状況にはなりません。
ただ、アタマに浮かぶあちらの陸地はロシアだと考えると、何となく遠くて雨のような隔たりを感じてしまうのです。
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