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短歌:執着⊂好き

生きるのに執着しちゃうから好きなものことひといらなかったのに/銀猫
いきるのにしゅうちゃくしちゃうからすきなものことひといらなかったのに

 執着心があまりない方だと思います。何につけても、他人と争ってまで手に入れたくない。以前友人に、「それはほんとうに好きなもの/こと/ひとがないってことでは?」と指摘されたことがありますが、自分では、それとは少し違う、と思っています。

 好きと執着ってイコールではないよね。広義の「好き」に「執着」が含まれるのかもしれないけれど。

 別に、他人が何かに執着していることを悪く思うつもりはありません。それが、周囲に迷惑をかけていないのであれば。
 執着できるってことは、本人はとてもしあわせだと思います。周囲に迷惑をかけていないのであれば。

 心の拠り所と解釈すればいいのかな。そう考えれば、執着心もないよりは多少ある方がいいのかもしれません。

 ヘッダー写真はクレマチス。執着の花言葉を持つ花を調べたところ、クレマチスには「縛り付ける」という花言葉がありました。原種はテッセン、つまり鉄線ですから、ぴったりな花言葉です。

 そうか、やっぱり好きと執着はイコールの関係ではないようで。好きな人を縛り付けたいとは思いません。縛り付けたくなったら、それは執着に変容したということなんでしょうね。

 

 

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北乃銀猫
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