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短歌:老いる意味
忘れずに頬にも触れて心より身体は先に老いてゆくから/銀猫
わすれずにほほにもふれてこころよりからだはさきにおいてゆくから
今年度のNHK短歌、川野里子さんの題詠「触れる」に投稿したものです(不採用)。
パートナーと人生を共に歩み出してからそれなりの歳月が過ぎ、この先は共に老いることも視野に入れて生きていくことになります。それでも、出会った頃のことを忘れずにいたいと思い、詠んだ歌です。
少々黒い話ですが、わたしの母は老いることに対して、心構えも準備もまったくしてこなかった稀有な人物で、口癖は「どうして人間は年を取るのだろう」なのです。
幼い頃から何百回も聞かされているセリフで、もはや生物学的な疑問なのか哲学的な疑問なのかもわかりません。たぶん、どちらでもなくて、とにかく「年を取りたくない」ということなのでしょう。
そんな人間、いるかい! そして、母を反面教師にしてわたしは成長しました。
そんなわたしには、美魔女願望はありません。何歳なのか見当もつかないような若作りは、性に合わないのです。
ですが、老けて見えたいという訳でもないのが、ビミョウなオンナゴコロ。
年相応には見えたいのですよね。特に内面が。可能であれば外見も。
内面は、年相応だけど自然と若い話題にもついていけてなおかつ吸収できているのが望ましく、外見は、年齢以上に見られるのは避けたい、というトコロ。我儘でビミョウ過ぎます(笑)。
実際はどうかというと、現在は希望通りにほぼ年齢相応に見られているようです。よかったー。
外見については、若い頃から老け顔で、すっぴんの中学生のときに大学生だと思われたことすらありました。そのおかげ?なのか、いつの頃からか年齢よりも若く見られることが増え、その後ギャップが詰まって、現在に至っています。
ただしナカミの方はむずかしい。若い話題についていけなくもない面はありますが、腐った中二病のような感情に手こずっていたりもします。
こちらは短歌で昇華させましょうか。そのうち、整った年相応の内面になってくれることでしょう。
年齢相応でいたいけれど、年齢を言い訳に諦める人生は送りたくありません。当座の目標は、筋トレして、古着でおしゃれして、Dr. Martensのブーツを履くばーちゃんになることです。
なりたい。なれそう。なるぞ!
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