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短歌:夢で逢えたら
初夢の縁起を担ぐ気などない僕は夢でも君に会いたい/銀猫
はつゆめのえんぎをかつぐきなどないぼくはゆめでもきみにあいたい
初夢は、12月31日から元旦にかけての夜と、元旦から1月2日にかけての夜と、二説あるようですが、わたしは後者の方が初夢だと思っています。
「一富士、二鷹、三茄子」など、見たことありません。というか、夢は比較的よく覚えているタイプなのに、初夢に関しては、忘れられないものってないんですよね。もしかしたら、初夢を見ていないのかも。
ネットのファンタジー系の小説を読んだら、「夢渡り」という現象をストーリーに取り入れているものがありました。
統一された定義はないようですが、「他人の夢の中に入り込むこと」というのが、定義として広く採用されているようです。どうやら、商業小説で夢渡りを主題としているものがあるようで。その小説については、タイトルも著者も、何も知りません。調べてみるか。
夢の世界に囚われてしまって実世界に戻って来られない人の夢に、夢渡りで入り込んで、もしくは第三者に夢渡りさせられる人に入り込ませてもらって、眠り続けている人を夢の世界から実世界へ戻らせる… というのが、多くの夢渡り小説の乱暴なあらすじのようです。その世界の人であれば、だれでも夢渡りできるわけではないようです。一種の技術かしらね。
乱暴なあらすじ、というのは、なぜその人が夢に囚われたのか、とか、戻ってくるまでのプロセスだとか、誰が夢を渡って助けに来てくれるのか、など、ディテールはその書き手書き手がそれぞれ練り込んでいる訳で、そこに物語のおもしろさが詰まっているから、という意味です。
できればいいですよね、夢渡り。されたくはないけれど、してみたい(笑)。
そういえば、高校生の頃に、連夜知らない男の人が夢に出てきて少々気持ち悪いことがあったんです。でも、ほどなく気付きました。知らない人ではあったのですが、通学の地下鉄で毎日同じ車両に乗り合わせる人だったのです。
夢に見るほど好みだったり印象が強かったり、という人ではなかったのに、なぜ連夜、夢に見たのかなあ。あの頃も悩みましたが、いま考えても、何も思い当たりません。
ひょっとしたら、夢渡りされたのかも。なんてね。ないない、絶対ないよ。
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