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短歌:キズアト
傷跡を重ね合わせて閉じ込める君の痛みと僕の痛みと/銀猫
きずあとをかさねあわせてとじこめるきみのいたみとぼくのいたみと
ピアスの話のときにも触れたのですが、わたしは傷が治りにくくて傷跡が残りやすい体質です。でも比較対象がいなかったので、そういう体質に気付いたのは学生時代でした。遅すぎ?
母はこういうことが気にならないし気も回らないタイプですし、姉はそもそもあまり外では遊ばないタイプ。姉はケガ自体が激レアな子ども時代を送ったようで、走って転んで擦りむいて、ということにはほぼ縁がなかったらしいのです。そう言えばそうだったかも。
わたしはと言えば、ちょこまかちょこまか落ち着きがなく、走っては転び転んでは擦りむき、時には擦りむくどころではないケガをしていました。自分でも覚えています。
結果、膝をメインに足にも手にも額にも傷跡があります。擦り傷レベルも残っています。
そして学生時代。飲み会で子ども時代とかケガとかそんな話題になり、
「いっぱい傷跡あるよー。ほら、ここもここも」
なんて見せていたら、友人たちも擦り傷くらいのケガは経験があると言うではありませんか。なのに、傷跡がある人はほとんどいないのです。ということは…
(体質? いまでも些細な傷が残るし)
まったくありがたくない体質です。火傷のあともしっかり残っているし、何だかなあ。
心の傷の方はそんなに残らないと思っているんですが、これもまた他人と比較するのは難しいですよね。傷つかないのと、傷ついても修復が早いのは、別物ですし。わたしの場合は、間違いなく後者ですね。簡単に傷つくけれど、回復も早い。
心の傷跡はどうかな。他人には見えないけれど、自分にも見えるものではないから、「そんなものはない」と思えばないのかもしれませんね。そうだとうれしい。
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