8.ストリートピアノとnote
十数年ぶりに出た発表会は
ぼろぼろだった。
うまく弾けなかったら どうしよう
という 恐怖による緊張が
こんなにも体を硬く 動かなくさせるのだ
ということを 私は初めて知った。
次の発表会には
レジストが AUTOではない曲を選んだ。
先生は 何も言わなかった。
ストリートピアノが 弾きたくて
同じ先生に ピアノも習い始めた。
ストリートエレクトーンが
いつも 近くにあればいいのだが
ちょっと 難しい。
ストリートピアノのある場所に
向かっているときから
すでに 緊張しているし
弾いている途中で 頭がまっ白になる。
ピアノから 立ち去ったあとは
うまく弾けなかったことに 落ち込む。
一連の流れは 分かっているのに
空いている ピアノを見ると
足早に 近づいてしまう。
緊張より 弾きたい気持ちが勝るのは
自分でも 不思議で
自分でも 迷惑だった。
noteに出会い
いろんな記事を読んだ。
ピアノを弾く人の記事を
よく読んだ。
緊張して弾けなくなるのは
よくある話だった。
レベル
好み
経験
知識
価値観
目標
悩み
みんな違った。
そもそも
完璧な演奏なんて できないけれど
私がどんなに
自分が思う 完璧な演奏をしたところで
万人に対する 完璧な演奏になど
決して なりはしないのだ。
表現するためには 技術が必要。
でも
上手な演奏だけが 人の心を動かす
というわけでも なかった。
私の拙い演奏であっても
好意的な反応を
してくれる人がいた。
私の拙い文章であっても
スキやフォローやコメントを
してくれる人がいるように。
仕事で
ものすごくイライラしたときがあった。
イライラを隠さないまま 家でも過ごし
お酒を飲んで 深夜に記事を書いた。
その夜は 下書き保存した。
翌日
仕事に行きたくない思いを抱えて
弾いたストリートピアノは
明らかに聞いていそうな人が いたのに
びっくりするくらい 気にならなかった。
イライラして
お酒を飲んで
noteにぶつけてみるもんだ。
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