【読書の時間】何を許して受け入れる?
題名:東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本
著者:野本 響子
▶︎この本を選んだ理由
Voicyパーソナリティの野本響子さん。そこからこの本を知りました。
でもなかなか手にできず読めてなかったんですが、なんとなく今読みたいという気になり読むことにしました。
今がなんか生きづらい、窮屈に感じている方におすすめです。
▶︎感想
正直読むことを躊躇していました。
何故かというと、
少し生きづらさを感じているところで東南アジアのまあいっか文化を目にすると余計に生きづらさを感じるのではないか?
そんなネガティブな感情でいたからです。
ただ、ふと今なら読めるかもという想いが出てきました。
それは、少しずつ少しずつ自分の中で
そんな世界もあるよね、って受け入れることができるようになってきたからかもしれない。
そんな気持ちでいる時に読まなきゃと思い、早速読んでみることにしました。
この本のキーワードは
“ちゃんとする“
マレーシアでは、“ちゃんとしていない”が多いという。
これは人だけでなく、社会全般にも及ぶ。
しかし、そんな社会に皆が寛容である。だからこそ、楽に生きやすい社会が築かれている。
例えば、断水や停電はよく起こるし、役所で職員が書類を無くすこともあるとのこと。
それに対して、人々は怒るわけではなく、
淡々と、「まあ、間違いはお互いあるよね。じゃあ」でおしまいになることが多いらしい。
同じ人間でも住む世場所が違うとこうも違うのかと感じさせられる。
私は、どちらかというと
「ちゃんとしてない」方だと思う。
失敗もよくするし、後先考えずに行動することもある。
ただ、社会に適用するため、他人から自分を守るために「ちゃんと」してきたし、「ちゃんとしてる人」になっている。
それで良かった事はたくさんある。他人からもよく「ちゃんとしてるよね」と言われる。
でも生きづらさを感じることもあるのも事実。
「ちゃんとする、しない」どっちかではなく、
社会も他人も自分も事実を受け入れて、
”ちゃんとしてない部分があってもいいよね“
と気楽に捉えていきたい。
▶︎印象の残った一節
中でも印象の残った一節を3つ紹介します。
他人を許すことで、自分の選択肢や行動範囲を広げることができる。
マレーシアに行かなくてもまずは自分のできることのひとつかな。
要は、他人と比較せずに自分のやるべきことをやろうということ。マレーシアでよく聞く言葉だとか。
最近日本でもよく聞く気がする。少しでも変化して豊かな社会が築かれるといいな。
日本に住むものとしては、悲しい現実。でも否定もできない納得の言葉。労働人口が減る中で益々多様性が求められるのか。
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