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睡眠と自律神経

おはようございます!
仙台で活動しています、ケイシンカイロプラクティックのモスです!

本日のテーマは
「睡眠と自律神経」

24年間の施術の中で自律神経のバランスと睡眠の質というのは関連しあっているという事は、実体験として感じできてきました。
そこで今回はそれをテーマに書いていきたいと思います!

1.自律神経とは?
自律神経は、私たちの意思とは無関係に、体のさまざまな機能を調整する神経です。特に、以下の2つの神経系が重要な役割を果たします。
・交感神経(活動モード)→ 昼間やストレス時に優位になり、心拍数や血圧を上げる
・副交感神経(リラックスモード) → 夜間や休息時に優位になり、心拍数を下げて体を回復させる

この2つの神経がバランスよく切り替わることで、私たちは活動し、休息し、良質な睡眠をとることができます。

2.自律神経の乱れが睡眠に与える影響
①交感神経が優位になりすぎると
 寝れない

本来、夜になると副交感神経が働いて体がリラックスし、自然と眠くなるはずです。
しかし、ストレスや不規則な生活などの影響で交感神経が優位な状態が続くと、寝る時間になっても興奮状態が続き、眠れなくなってしまいます。

例えば、以下のような状態です。
・心拍数が高い→ 体が休息モードに入れない
・呼吸が浅くなる→ 酸素供給が不十分になり、リラックスできない
・体温が下がりにくい→ 深部体温が高いままだと、寝つきが悪くなる

②副交感神経の働きが弱まると
 睡眠の質が低下する

逆に、副交感神経が十分に働かないと、深い睡眠(ノンレム睡眠)がとれず夜中に何度も目が覚めるという事が起きる可能性があります

また、副交感神経が弱いと、睡眠中の心拍や血圧が十分に低下せず、体が完全に休息できないため、翌朝の疲労感が強くなります。

③自律神経のバランスが崩れると
 朝起きられなくなる

自律神経は、「朝に交感神経が優位になり、夜に副交感神経が優位になる」というリズムを持っています。
しかし、夜更かし昼夜逆転が続くと、このリズムが乱れ、朝になっても交感神経が十分に働かず、スッキリ目覚めることができなくなります。

3.科学的に見た自律神経と睡眠の関係
自律神経と睡眠の関係は、医学的な研究でも明らかになっています。
①心拍変動(HRV)による
 自律神経バランスの測定

自律神経のバランスを測る方法の一つに、「心拍変動(HRV: Heart Rate Variability)」があります。
HRVは、心拍の間隔の変化を測定し、交感神経と副交感神経のバランスを評価する指標です。

研究によると、睡眠の質が高い人は副交感神経優位の時間が長く、心拍変動のバランスが良いことがわかっています。一方、不眠症の人は交感神経が優位な時間が長く、HRVの変動が少ないことが確認されています。

②ストレスホルモン
 「コルチゾール」の影響

自律神経と密接に関係するのが、「コルチゾール」というストレスホルモンです。
コルチゾールは朝に高く、夜に低くなるのが正常なリズムです。しかし、ストレスが多いと夜間にも分泌され、交感神経を刺激してしまいます。その結果、寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めたりする原因になります。

実際に、慢性的なストレスを抱える人は、夜間のコルチゾール分泌が高く、睡眠の質が低いことが研究で示されています。

[おさらい]
・自律神経は、交感神経(活動)と副交感神経(休息)のバランスで成り立っている
・ストレスや生活習慣の乱れで交感神経が優位になると、寝つきが悪くなり夜中に目が覚めやすくなる
・副交感神経の働きが弱まると、深い睡眠がとれず、朝に疲労感が残る
・睡眠の質が高い人は、副交感神経が優位な時間が長く心拍変動(HRV)のバランスが良い

良質な睡眠のためには、自律神経のバランスを整えることが不可欠です。睡眠の質を上げるためには、夜に交感神経を抑え、副交感神経を優位にする習慣が重要になります。

私の施術も「自律神経のバランス」の調整を重視して行います。
それだけ現代人の生活様式が自律神経のバランスを崩してしまうケースが多く
結果として「睡眠の質の低下」やそれに伴う「慢性痛」を引き起こしてしまうと考えています。
これまで「睡眠」をテーマに書いてきましたが、次回からは「自律神経」をテーマに書いていきたいと思います!

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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