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副交感神経の役割

おはようございます!
仙台で活動しています、ケイシンカイロプラクティックのモスです!

今回は「副交感神経の役割」について書いていきたいと思います!
副交感神経は、交感神経とともに自律神経を構成し、体の「休息と回復」を担う神経です。適切に機能すればリラックス効果や健康維持に役立ちますが、過剰に働きすぎるとデメリットも生じます。今回は、副交感神経の役割・解剖・優位になりすぎたときのデメリットについて詳しく解説します。

1.副交感神経の役割
副交感神経は、交感神経の働き(活動・緊張)を抑え、体をリラックス・回復・修復させるための神経です。

副交感神経が働くと起こる主な変化
心拍数の低下→ 心臓の負担を減らし、血圧を安定させる
呼吸がゆっくりになる→ 酸素供給がスムーズになりリラックス効果が高まる
血管が拡張する→ 血流が良くなり、冷えやコリの改善につながる
消化活動が活性化される→ 胃腸の動きが活発になり、栄養吸収がスムーズに
・瞳孔が縮小する→ 目の緊張が緩み視界が落ち着く

副交感神経が適切に機能すると、睡眠の質が向上し、ストレスが軽減され、健康を維持しやすくなります。

2.副交感神経の解剖学

①副交感神経の起始部
副交感神経は、脳幹(中脳、橋、延髄)仙髄(脊髄の下部)から出る神経で構成されます。
②副交感神経の主要な経路
副交感神経は、以下の主要な神経を通じて全身の臓器をコントロールします。
1.動眼神経(第3脳神経)
・瞳孔の収縮(目の調整)
2.顔面神経(第7脳神経)
・涙腺・唾液腺の分泌促進(口の潤い、目の保護)
3.舌咽神経(第9脳神経)
・唾液の分泌促進(食べ物の消化を助ける)
4.迷走神経(第10脳神経)
・心臓の鼓動をゆるやかに、消化活動を促進(副交感神経の約75%を占める)
5.仙髄神経(S2〜S4)
・腸の蠕動運動・排尿・生殖器の調整

このように、副交感神経は脳と仙髄から出て、全身の臓器をコントロールしていることが分かります。

3.副交感神経が優位になりすぎて
 起こるデメリット

副交感神経は「休息・回復」に重要な役割を持ちますが、過剰に優位になると体に悪影響を及ぼすことがあります。

①低血圧・倦怠感
副交感神経が過剰に働くと、血管が広がりすぎて血圧が下がり、低血圧・めまい・倦怠感が起こることがあります。

②胃腸の不調(過剰な消化活動)
・副交感神経が優位になりすぎると、胃酸分泌が過剰になり、胃痛や胸やけが生じることがあります。
・腸の蠕動運動が過剰になると、下痢をしやすくなることもあります。

③眠気、集中力の低下
副交感神経が優位になりすぎると、常に「リラックスモード」になり、日中の眠気が強くなったり、集中力が低下したりすることがあります。

④免疫力の低下
過度なリラックス状態が続くと、白血球の働きが鈍くなり、免疫機能が低下する可能性があります。その結果、風邪をひきやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりすることがあります。

⑤気分の落ち込み・うつ傾向
副交感神経が過剰に働くと、エネルギーが低下し、気分が落ち込みやすくなることがあります。特に、慢性的な副交感神経優位抑うつ状態につながることがあるため注意が必要です。

[おさらい]
副交感神経は、体の休息・回復を促す重要な神経ですが、過剰に働くとデメリットもあるため、交感神経とのバランスが重要です。

副交感神経の主な役割
• 心拍数の低下・血圧の安定
• 呼吸のリラックス効果
• 胃腸の消化促進
• 血流改善・冷えの軽減

副交感神経の解剖
• 脳幹(中脳・橋・延髄)と仙髄から出る
• 迷走神経が最も影響力が大きい
• 眼・口・心臓・消化器・泌尿器まで広く支配

副交感神経が優位になりすぎるデメリット
• 低血圧・倦怠感
• 胃腸の不調(下痢・胃痛)
• 眠気・集中力の低下
• 免疫機能の低下
• 気分の落ち込み・うつ傾向

「リラックスは良いこと」と思いがちですが、副交感神経が過剰に優位になると、体がだるくなったり、集中力が落ちたりするリスクがあるため、適度な交感神経の活性化も必要です。

重要なのは「交感神経と副交感神経のバランス」です。状況に応じて適切に切り替えられる状態が、心身の健康にとって理想的といえます。

本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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