【蒸留日記 vol.85】ちゃちゃっとシソ科カキドオシ蒸留2回目!
ラベンダー畑の隅によく見るとわんさか生えていた、シソ科カキドオシの蒸留2回目となります。
意外とウチのまわりって精油を生み出せる植物が充実したハーブランドなんですよ。(自然にあふれた田舎なのでね!)
つい昨日も新たに生薬のひとつで有名なゲンノショウコ(ゼラニウム属)を同定したところでした!
前回6/3に実施した蒸留記事はこちら⤴︎⤴︎
■Introduction
マジで中身に内容をあまり込めないプチ更新なのでサクッといきます。
まぁ詳しいカキドオシのプロフィールは前回記事の植物紹介項をご覧くださいまし!!
カキドオシ(Glechoma hederacea subsp. grandis)は日本の、わりと日陰で湿気のある土地に繁茂するシソ科植物ですね。いわゆる和ハーブです。
葉っぱ自体はチドメグサとかのように丸っこくてシソ科っぽくはないんですが、全体的な植物のつくりがしっかりシソ科の特徴を反映しています。
おまけに葉っぱを揉むとしっかりレモンやライムのような柔らかな柑橘香があります。
花の時期は正確にはわからないんですが、目立ち始めるのが北海道でいうとだいたい6月頭らへんでした!ローズマリーのような花を付けるんです。
で、東洋医学?漢方的なのに生薬として活用されているようです。
で、こちらは前回蒸留でのカキドオシ精油抽出分です。
素材766グラムから1mL程度抽出でき、収油率は0.130%でした!
今回の秋が迫る時期での蒸留では収油率に変化があるのか見所ですね!
■材料準備!
この時期はカキドオシの花期ではないんですが、ドクダミとはまた違ったレモン香がする葉っぱが大きくなり、這性の茎も長く伸長している時期だったので集めるのも簡単か!と思い、パパッと摘んでみました!
午前の小1時間で集められたカキドオシの素材重量はバケツ重量(920g)足して2285グラム。バケツ分引いて1365グラムでの蒸留となります。
カキドオシの葉っぱって意外と硬めでゴワゴワしているので、25Lバケツにたくさん集まったように見えても意外とスカスカなんですよ。
■蒸留結果!
1.収油率
あれま!前回の1.3%より下がってしまいましたね!?
長雨続きで水分率が上がって重量の割に精油成分が薄まったかな…という読み。このあたりの因果関係はわかりませぬ。
やっぱり抽出率がめっきり低いのでカキドオシ精油は貴重な精油であることには変わりないようです。
2.香りとか
蒸留直後は相変わらず、ミント系の苦っぽさに加えて柑橘香がします。
蒸留抽出後から数ヶ月ほど冷蔵静置していると香りが変わってきた気がしてます。
蒸留直後のミント辛さが落ち着いて目立たなくなり、気分が落ち着く芳醇でウッディな香りとマイルドな柑橘香に変貌した気がしています。
蒸留直後とは打って変わって尖った部分が消えたので、カキドオシ精油はアロマとしても美味しく心地よい感じがします!
抽出率の低さから高級な精油であることには変わりないんですけどね!笑
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