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各種ラベンダー系統の地植え実験区画を造成!

こんちゃっすラベンダーグロワーのエフゲニーマエダですどうもっ!
今日はまた久しくラベンダー活動記事書きまっせ!

本来なら裏庭ハーブ園化開拓の進捗1Day分に載せてたテーマなんですが、ラベンダーのために新たな設備造成を行なったのでそりゃラベンダー記事として書いてあげましょう、、、ということで!

▶︎日本で手に入るラベンダーの見本園はほぼ完成された!次に…

ラベンダーを大量栽培しはじめた2019年の1年分はほぼ明確な目標設定がなく、『ひたすらコモンラベンダー/Lavandula angustifoliaの生育観察』と『収穫した花でラベンダーアイスや洋菓子を作る!』というのがテーマでした。
ひたすら観察に徹さなければならないほどエフゲニーマエダはラベンダーというお花・植物について無知だったのです。。。

で「ラベンダー」について調べを深めていくと、世の中もんのすごい品種数系統種が存在することが判明…富良野でさえ5品種くらいしか目につかないのにですよ。
ということで翌年2020年度からは、固有の外見特徴をもつ品種(花色が濃い/薄い、花がデカい/小さい)をひたすら集めて栽培観察することにしたのです。
いざラベンダー品種45品種が揃うラベンダー研究園(花壇)の造成開始です!

造成開始から4年が経ってラベンダーとは異なる花が増えたが
今年も美しさを誇るエフゲニーマエダのラベンダー研究園のようす

で、なんだかんだ4年が経ち、揃えた45品種あまりの、『北海道気候下における環境耐性』『品種ごとの香り』『品種の歴史』などを学び得ました。2022年度からも蒸留器を手に入れて蒸留日記マガジンを始めましたしね!
栽培道中で英国生まれの品種は園芸鑑賞目的の色が濃く、フランス生まれの品種は精油の香りが上々品質であることなどが学習できました。

で、エフゲニーマエダが自身の魂をかけて守りたい!と思える愛しき品種を何品種か選抜することができました。


▶︎裏庭再開拓で栽培のための土地だけは得た。問題は土…

そして、この先品種の現存数や香りの秀美さなどを考慮して蒸留採油目的のためにこの先さらに多くの株数栽培することを検討すると、この花壇エリアでは事実限界を迎えたワケなんですよ。

さて!じゃあ次はウチの裏手に広がっているウン十年前まで玉ねぎ畑として使われてた現・雑草畑をラベンダー栽培用に再整備しますか〜〜〜!
とは1度は考えてみたものの、その現・雑草畑は裏山との距離が近く日照量が少ない/日照時間が短いがために土質がウェットウェットでラベンダーとしてはガッツリ不向き。
しかも旧畑だったのでネトネトの腐った畑土という状態なんですね。
そのままの土を流用することはまず考えられず、やはりラベンダーや他作物を栽培するなら市販用土をもってくるほかなかったワケです。
結果アキレアの栽培畑に決定しましたが、裏庭エリアの一角は唯一日照量が良いエリアが存在するのです。


▶︎土の利用可能性を調べるために地植えの実験設備を構える。

ラベンダー本来の生息地の土質に近づけるために畑現地土+多量の赤玉土を加えた

まず、大前提として日本で野菜畑のような黒土ではラベンダーはまず育ちません。育ったとしたらかなり絶妙な生存バランスの上に立つ奇跡だと思っておきましょう。
野菜畑と同じ黒土だと土粒が細かすぎて、ラベンダーの根っこが細くブラシのような根っこになってしまうため、蒸れたり病害のリスクが格段に増すんですね。
で、本来の南仏に自生するラベンダー(La Lavande vraie sauvage)はというと、上画像右手のような岩ゴロゴロSoilに生育・成立する植物なんです。
根っこが岩々に当たって曲りくねり、強く太く育つので生存能力も格段に増しているワケです。

なので、まず研究テーマ1つ目:元々の土が活用できるのか調べるために元来の旧畑土をブレンド用土に利用します。

研究テーマ2つ目:中粒以上の赤玉土を混ぜたコスパのいいゴロゴロ再現用土ではラベンダーはどのように育つか?を調べます。


一応の実験設備始動!開祖としてラバンジン3株/コモン1株を植栽!

まず実験設備の全体像

裏庭ハーブ園エリアとしてはかなり奥の位置になります。
それだけ奥に位置する面なので、アキレア畑よりはいくらか日照がマシなんですね。
ここならばさすがにラベンダーであってもうまくやれば育つだろう〜〜〜ということで、この区画を選びました。
この土地への適応・栽培がうまくいけば、放置プレイくらってるグロッソ鉢たちもこちらに避難させるつもりです。

手前に見えるポット苗がめちゃ置かれた区画はナーサリーエリアですね。
1,2年苗を養生させて大きくし、メインランドに移植するための栽培エリアです。雑草リスクを下げる:雑草抜きの手間減らすのと同時に1年おきに用土実験もできるので作りました。

手前のナーサリーエリアの解説。裏庭開拓の7月進捗にて詳しく解説!

で、何やら白いブロックに囲われていますね?実はそれらが新しい植栽法検証の醍醐味なので〜す!

▶︎新植栽方法の検証を兼ねてラベンダーを大事に植える。株元白ブロックの役割。

ラベンダー(コモン&ラバンジン)をブレンド用土とともに直接地面に植えていないのには理由がありまして。

①ラベンダー株元の排水性向上目的(土面を下げている)
②ラベンダー株元の雑草防止
③積雪期地面からの湿気を受けないように
④降雨による跳ね返り泥水の防止
⑤ブレンド用土流出防止
⑥見栄えの向上と、白いことでラベンダーはより陽光を得られるように(アルベドの向上)

などなど理由があるワケです〜!
アルベドっちゅのはざっくりと反射率のことですね。
自分の足元が白いと当然そりゃ眩しいわけで、日照が少ないエリアでラベンダーを足元からも光を浴びせてあげよう!これが良しと出るか邪と出るか!?といった形です。
日照の少ない土地でより太陽光を得られるようにする工夫ですね。
対照実験として裸で植える子も用意しておきます。

続いて実験設備造成のようすを。

1、地面をドカドカと掘り起こす。

まずかつて畑だった固く締まった地面をドカドカと掘り起こします。
一応土面になってますが半月前まではセイタカアワダチソウなど雑草に覆われてたところなので根っこもほじくり起こして排除します。
ラベンダーとともに太い根っこの切れ端を埋めるとシャレにならんことになるのです。

2、保護ブロックを並べる

で、穴にブロックを4つこのように配置・据え付けます。
この内側にラベンダーが植わさるワケです。

3、ブロックの中心を掘る

ブロックの真下は変わらず旧畑土なのでこのままラベンダーは植え付けられません。雨が降るとネトネト土になり、ラベンダーの根っこが1発で悲鳴をあげます。
ラベンダーはこんな土には生えんぞー!!と感嘆を食らうことになります。
あと窒素養分過多で逆に生育旺盛になって雨や湿度に弱くなっちゃうんですよね。

なのでブレンド用土を仕込めるように中心部をいくらかすり鉢状に掘り込みます。ここにラベンダーがスポッと収まる算段でっす。

4、ラベンダー株を収める。

で、先にいくらかブレンド用土を入れたあと、鉢から引っこ抜いたラベンダー株をスポッとセンターの穴に収めます。

この時水をかけてあげると根っこへの植え替えダメージを最小限に抑えられるコツ。

遠巻きで見るとこんな具合に。花咲かせてるので植え替え時期ではないんですが、まぁ鉢より地植えの方が温度変化もあまりないし、水分も安定的に得られるし、好都合っしょ?ってことで。。。
この子は3基目のコモンラベンダー「ロングパープル」です。ハイブリッド系統のラバンジン(L. x intermedia)だけじゃなくコモン(L. angustifolia)でも湿地・用土調査をしておきたかったので!

ラバンジン(左)とコモン(右)も旧畑土と低日照地の適応実験として観察する
今は小柄なのでかなりガラガラ植えに見えるが2,3年もすると…?

で、すべて植え終わってこんな感じに!
株同士は意外と隙間をとってあります!
というのも最大の日照量を達成したいので、隣り合う株に影を作らせたくないんですよね。

地植え環境によるラバンジンとコモンの最大成長サイズを観察するため距離を離して定植

そして彼らは地植えによる最大成長サイズを観察したい目的があるので、お互いなるべく距離をとって植えているワケです。
花壇植栽だと隣同士が干渉してしまい、最大成長サイズを達成できていませんでした。


ところで、ハッカ植えるためにこのエリア開拓したワケだけど、ハッカたちはどうするんだい?

本来メントール採取用エリアとして用意されていたこのエリア。
よってハッカたちを植えるエリアは・・・あっ。

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エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。