【蒸留日記vol.61】フランスギクの根絶を目指しつつ蒸留も試した回。
昨日アキレアミレフォリウムのライトセンサス的な生息地調査をしてたんですよ。(移動しながら調査対象を数えるやつ)
この回っすね。
その調査をしていたら、おそらくのアキレアのとある特徴?生息地の傾向に気づきました。
ということは、アキレアの栽培を目指すおいらにとってフランスギクが生えまくっているmon de la Lavande jardinまわりはアキレアが根っこを下ろしづらい環境である?可能性が浮上したんですよ。
■北海道では野生化フランスギクが目に入らないことが無いくらい大繁殖!
くらい野生化してどっこらにでも生えてるんです。
というか現在なお大繁殖中の外来種だそうです。
そのフランスギクってのは、北海道の方はよく"マーガレット"と聞かされ、認識しているヤツだと思います。
(ウチの親もコレをマーガレットと呼んでる)
正しくはフランスギクなんだそうです。
ホンモノのマーガレットは寒さに弱く、北海道では越冬できない似た園芸植物なんだそう。
ちょこちょこ調べてみると、どうやらごく最近の1980年代から各地に帰化し始め、勢力を拡大したんだとか。
ここまで大繁殖する前は工事したあとの荒地に緑を戻すための緑化植物だったそうです。
フランスギク(Leucanthemum vulgare)は開花シーズンになると草丈が揃った50~60cmくらいのまとまった株を形成します。
なので茎を数本わし掴みにして引っこ抜くとこのように根っこから引っこ抜けます。
幸いひとまとまりで、浅い根っこで抜きやすいのが駆除を目指す上で救いですよね。
しかしさすがはキク科、アキレアと同じく地下茎で他花茎と繋がっているので根っこの破片を土中に残すと翌年そこからまた新芽を立ち上げることに。。。
大繁殖してそこら中に生えてるのでバイオマス量もすごい。
アキレアもこんだけ大量に育ってくれてればいいのになぁ〜とか思いつつ、群生してるフランスギクを片っ端から引っこ抜くとこんな塊になります、なりました。
もんのすごい植物体積ですよね。植物学者たちは植物体積を"バイオマス量"と呼んでます。
■そういえばお前キク科だったよな?
はじめは駆除・根絶目的で徹底的な引っこ抜き作業をしていたんですけど、そういえばフランス"ギク"ってアキレアと同じキク科だったよな?と。
キク科植物って割と進化が進んでいる植物科目らしくて、ハーブ・薬用植物が多いのもそのためなんだとか。
キク科は独特な成分を作る遺伝子を持つ場合が多いんですね。
だもんで、雑草まみれで名高いフランスギクよ、お主も蒸留してみたら何かオイル採れるんでねか??
と閃いたワケです!
■花部分をひらすら集めたよ!
ということでただでさえラベンダー花壇の造成が間に合ってないのに家のまわりのフランスギクをひたすら引っこ抜いた挙句、花部分のみを丁寧に3キロ分集めてやりました。
モノは試し!!ってことでコレを蒸留してやります!
花だけを集中して集めてやったワケは、どうやらキク科植物って花部に防虫を目的とした芳香物質を集中させるようなんですよ。オイルは花に多いよ!って論文で読みました。
なのでとりあえず花をひたすら集めてやったワケです。
■今回は花部分だけを蒸留してみる!
フランスギクの花のみ(Flowering Top)、3キロ分ですがギリギリ蒸留釜に収まりました!溢れなくてよかった。。。
■蒸留結果は…!?
まったくオイルが出ませんでした。
3キロ分もぶっこんだのだから、多少なりテルペン様物質(オイル)を持ってれば1mLくらいは抽出できてると思うんですが、この様子だとフランスギクはオイルを持っていないようです。。。
蒸留水および蒸留中あたりに漂ってくる香りはただのゴボウ。
あれです、草というより土っぽい香り、まさしくゴボウの香りです。
フランスギクを蒸留すると芳るアロマはあっさり目のゴボウ。
なんてこった。。。
せめて熱変性か何かの反応でいい香りにでもなってくれれば嬉しかったんですが、しっかり期待を消し去ってくれました!おまけに豚汁飲みたくなった。
オイルが出ないことには抽出率は0%。(つっかえな!!)
地道に引っこ抜いて片付けて、植生の回復を待ってみるしかなさそうですね。。。
とりあえず未成熟の花を抜いたので翌年の新株となるタネ繁殖は抑止してるっぽいです。
ヤグルマギク(英国)とかエキナセア(北米)とかだったら嬉しいんすけどね。
◻︎今日他にやったことのちょこっとレポートとか!
花壇5号機にラバンジン・グロスブルーとまだ共にいるNZ品種のブルーマウンテンの引越し先をつくっておきました。
花壇造成は一応一歩前進しましたね。
ブルーマウンテン花壇には、BMは5株しかいないので同じくNZ品種で小型種のフォーボーストームが2株加わります。
この花壇のさらに隣にNZ品種のピンク花品種であるココナッツアイスがきます。
先週植えた北海道伝統品種の1号ようてい苗ですが1株だけくたばりかけてますね。。。
しかし4日も裸で待たせたのに他9株は吸水活着が確認できてるのは嬉しいっすね。
1号ようていは半世紀前の調査資料だと活着率が低かったようです。
同じく先週引っ越しさせた4年目謎ラバンジン 大株。
一時は芽先がシナシナしてたんですが、持ち直してくれてるようです。ヨカッタ!
さらに大きくたくさん花穂をつけてくれるように既存の用土に黒土を混ぜて植えてあげました。N分補給になるかな?
同じく引越しさせたラバンジン・ボゴング。
こちらも枝先はしっかり青々と元気にしてるようです。