【蒸留日記vol.66】剪定で出た枝葉からラベンダーシネオールを採ろう!
さて投稿先マガジンを変えていますが内容的には本日の農作業レポート!の続きでっす。ブルーマウンテン引越し回です。
こちらですね。
では蒸留編いきましょう。
本日引越し作業を行なったコモンラベンダーのブルーマウンテン(NZ品種)は我がラベンダー園にやってきてからもうかれこれ4年目となります。
なのでそれなりの大株になっているんですよね。
で、時期としてはガッツリ遅刻気味の植え替え引越し作業だったので、枝葉を落として体力消耗を抑える処置となりました。
それで出たたくさんの新鮮な枝葉。
ラベンダーの甘いアロマがプンプンしています。
この未成熟段階および葉っぱと茎には、シネオール(又の名をユーカリプトール)とよばれる駆虫成分の精油が含まれているので、せっかくだし蒸留して回収してみようか!という運びになりました!
時期も時期なのでこの程度の花穂がついた枝葉素材となりました。
この状態の花穂はまだ美しいラベンダー香となるリナロールや酢酸リナリルなどエステル類はあまり生成されておらず、アブラムシなどを遠ざけるシネオールなどが主体となっているそうです。
未熟ながらも精油含有率の高い花穂部も含めるので、Leaf&stemの抽出率0.05%よりかは高くなると期待できます!
ちょうどセイヨウノコギリソウの葉茎蒸留を終えた直後だったので、あっさり淡い青色に色がつくかも!とこの下にセイヨウノコギリソウの残渣をある程度残しておいています。
なのでこの写真は1度蒸留したセイヨウノコギリソウとラベンダー枝葉とで2層構造になっています。
で蒸留してみたら。。。
ノコギリソウ蒸留残渣と一緒に蒸留したので、しっかり目に群青色のついたラベンダーリーフオイルが採れました!
抽出量としてはおそらく1.5mL 程度なのでラベンダーシネオールはしっかり抽出できているんですが・・・
思った以上に色が濃いですね^^;
まさかここまでしっかり色がつくとは思いませんでした。
おそらくノコギリソウの蒸留残渣に残っていた精油成分が、比較的軽く飛びやすいC10・モノテルペンはほぼ抜けきっていて、青色成分を含む比較的重めのC15・セスキテルペン類が主に残留し、抽出されてしまったんでしょう・・・と。
香りはラベンダー蒸留直後の焼き芋のような特有の香りと、重めのアキレアの香りが混在しているアロマでした!
で、こんな感じの蒸留となりました。
ラベンダーは花部分に精油含有量が集中していて、葉っぱおよび茎はそこまでオイルが含まれていないんですよね。確か0.05%とかデータが出されているハズです。
ではでは!
あんま採れなかったししっかり濃い青色のオイルになっちゃったよーうというちょこっと回でした!