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ラベンダーの聖地にて LavenderじゃなくYarrowばかり観てた男の話。

まさか北海道ラベンダーの聖地たる「ファーム富田」施設内で溢れんばかりに咲くコモンヤロウとも邂逅を果たす事になるとは思いもよりませんでした。。。


時を思い返せば、、、
ラベンダー以外にコモンヤロウ(Achillea millefolium L.)という外来種雑草(ハーブ)から青いオイルを採りはじめたのは去年の事でした。
その青いオイル採りの時期は6月なので、一応コモンヤロウ/Achillea millefoliumの姿形を認知してから昨年7月末にラベンダーアイスを食べにファーム富田へ訪れていたんですよ。(時系列的に)

22年刈り込みを終えた7月末のトライディッショナル畑
22年見学した香料調合室
この建物の目の前にアキレア繁茂地を発見した

けどこの男、去年の時点(上写真で訪れてた時)ではファーム富田施設内にAchillea millefolium L.がわんさか生えているなんて1ミリも気付きやしなかったんですよね、不思議なことに。

(めっちゃ見てたはずなのに)

それがなんと今年の7/16!
1年越しに訪れたラベンダーの聖地ことファーム富田でまさかの、先月狂うほど毎日収穫していたまさかの彼らが…!!

▶︎ラベンダー聖地で研究対象が2つ並ぶ光景…!!

ポプリの舎前にて、3号濃紫ラベンダーをバックに写す

彼らは異様に小さく、一見ではほんの白花雑草の1種かと思ったのですが花冠の形がやけに見覚えあるものだったので二度見したところ、彼らであることに気づいたんです。。。

3号濃紫をバックに白く映えるセイヨウノコギリソウ。
刈り込みが激しいためか花穂が総じて低くなっている。

本当に奇遇な出会いですよね。

今まで4年ラベンダーを研究しつつ、今年から青精油を生み出すアキレア分野研究にも足を伸ばした矢先、ラベンダーの聖地で我が人生を象徴するかのような研究対象の邂逅風景が存在していたことに今年気づくなんて、、!!!

1部どころではなく花道のように繁茂しているA.millefolium

しかも生垣のごとくすーごい量生えてるんですよ。

これまさかあえてアキレアのタネを撒いてグリーンカーペットにしてるワケではないよな…?と。。。

なんでこんな暴れ狂うほどまでにアキレアがファーム富田内で繁茂してるのか調べ甲斐あるなーと思い、動きました。

"花人の舎"前の花壇にて

これもおもしろい並びですよね。
お互い同じアキレア属(ノコギリソウ属)でそれぞれオオバナノコギリソウ(Sneeze wort)セイヨウノコギリソウ(Common Yarrow)が並んでいる光景,,,まるで小さなアキレア博物館のよう!

おもしろいので解説すると、それぞれ花びらの多い少ない葉のギザギザの深さ花の大きさがそれぞれ違っているくらいで基本的な構造はほとんど同じなんですよ。
こう横に並べてじっくり観察できるところってなかなか貴重なんです。


北欧をバリバリに感じる一角

ラベンダーなんか見ずに園内のシラカバの根元を見て北欧感を感じているエフゲニーマエダ氏。

アキレアと北方カバノキの白x白コンビ。これぞ北国!!(だと思っている)

生垣のようにダイナミックに植えられるセイヨウノコギリソウ(A.millefolium L.)

アキレア花畑の中心地を求めて園内をウロウロしていると、マザーズガーデン寄りのラバンジン畑の並木の下にいましたいました。
恐らく園内に根絶不可なレベルで種子を供給しているんだろうAchillea millefoliumの爆心地が。笑

おそらくここで旺盛に育った成熟アキレアから砂粒ほどの種子が園内各所へ風で運ばれているんじゃないだろうか…とみた!おいらは!

▶︎え、コレ明らかに自然発生だよね!?なvar. Roseaたち。

白花アキレアの中に凛と咲くピンクアキレア

本数、生え方的に白花の種と紅花の種でわけて撒かれたものではないような感じなんですよ。
ざっと1割以下の割合でチラチラとピンク花アキレアが生えているような状況で、種まきだともっとモサっと大きく群を作って生えてるような気がするんですよ。

なのでこういったピンクアキレアって一定の割合で発生する遺伝形質なんじゃないかと睨んでいます。おまけに香りもかなり違っているという噂…

たくさんの白花アキレア(var. Alba)の中にポツリと生える薄色のピンク花アキレア。

ラバンジン植栽列の手前に植えられたアキレアたち

紅花種の種まきから発生した個体数には思えない数のピンクアキレアがいるポイント。しかもそれぞれで濃淡が異なっていますね。

どう見たって種まきでは現れていない割合のピンク花アキレア

こちらも白花の大群の中に2本だけピンク色に染まるvar. Roseaたち。

▶︎ちゃんとラベンダー見学ノルマもこなす

恐らくはなもいわ株から白花をつける変異枝が伸びている

個人的にめちゃくちゃ興味があって毎年確認しているのが、このはなもいわ白花変異枝?変異株なんですよ。
今年も変わらずしっかり白花を付けていました…!
花穂の形は2号はなもいわと変わらず同じ形なんですよね。

トライディッショナル畑-2号はなもいわ区画にて

よーく探すと他にも2号はなもいわの白化変異枝をもつ株がいくらかいるんですよ。
どうやらはなもいわは特段白花変異が出やすい品種なのかもしれません。

栽培数的には3号濃紫と4号丘紫がダントツなんですがこれらの植栽列の中には白花株は見当たらないんですよね。

さきわいの丘・1号ようてい植栽列にて

赤っぽさが際立つ1号ようてい列の中になにやら薄色の1株がボコッと生えているようす。
恐らく苗を植え付ける際、誰かがミスって2号はなもいわを植えた疑いがありますね(笑)
’2号はなもいわ’はやや大きめ品種で開花時期も違うのでサイズの違う’1号ようてい’の中に育つと一目瞭然のギャップとして浮かび上がりますw

富良野名物「ラベンダーソフト」

ちゃ〜〜〜んとラベンダーの味覚も味わってきました!淡いパープルが美しいラベンダーソフト!

実はソフト以外に”ラベンダーカップアイス”も去年から登場しているんですよ。
なんと35年前に販売されてたレシピで復刻再販したものなんだとか!

個人的にはカップアイスの方の味がラベンダー感強くて好みですw

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。