針葉樹の水蒸気蒸留の大敵、松ヤニについて。
オイルをとり終えた蒸留後、清掃などに手間取るのがこの松ヤニだったり。
特に上流が終わった後は待つの葉っぱが100℃の熱変性を受けて、ガムみたいな触感に変質してるんですよ。
その際に誤って指で潰してしまうとネローッと道路にへばりついたガムのようにめんどくさいことになります。。。
ヤニ・樹脂なのでまず水には溶けてくれません。
むしろ固まります。
かなり厄介なやつなんす。
さてこいつらをどうしたもんか、、、と幾度かの蒸留釜清掃中に考えました。
■1.高濃度アルコールに頼る
化学的観点から、松ヤニは非極性分子です。
なので同じ性質をもちつつ分子構造がより細かい、アルコールで溶かし出すことができます。
『油は油で落とせ』って理屈です。ハイ。
しかしウォッカなどの40%程度の薄いアルコール溶液だと、極性分子である水の性質が強く出て、なかなかとけてくれません。
なので消毒用の70%アルコールや99%無水アルコールを使うと、常温下でも松ヤニを溶かし落とすことができます。
これはアルコールだけでなく、灯油や除光液なんかでもイケるはずです。
(確か危険物の資格でだと油脂はガソリンで清掃するのが適してるハズ…)
でも家庭にガソリンなんてまずないから!!笑
そして、コロナ禍のご時世なのでなかなかアルコールが入手しにくいよね。。。
って時のBプラン。
■2.熱した石鹸水に頼る
現状思いついた家庭のキッチンでできる松ヤニ落としがこれだと思ってます。
けどこれは器具が対象なのであって、指など人体だとまずヤケドしかけるのでオススメできる方法ではありませんね(笑)
松ヤニは高温だとネロッと柔らかくなってくれる物体。
なので、熱湯をかけるなり、そもそも石鹸水を熱くするなりで、松ヤニを温めます。
多分60〜70℃くらいまで。
そしてブラシなんかで石鹸をつけて一気にこすり落とす!
これが驚くほど落ちてくれるんですよ!!
石鹸の再付着防止機能ってやつが働いて、石鹸水中で一度浮かび上がった松ヤニは器具に付着することなく流れ落ちてくれるんですよ。
これがわりと家庭で対処しやすい、おいらが今使っている松ヤニ落としの方法でっす!
林業家直伝といったところでしょうか!
わりとさっき試してエエやん!と唸った対処法なので記しておきます笑
ボタニカル・アロマブームに先んじて、松類の蒸留をやる方向けに書いておきますbb
しっかし今年はホントに去年の豪雪の反動でか、ぜんっぜん雪降りませんね。。。
そろそろラベンダーの凍傷を危惧してます。
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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。