見出し画像

ラベンダー収穫、大忙し!!

ここ最近相変わらず毎日の晴れ続き!!
おまけに30℃を超える気温上昇によって開花時期が短くなり!!

いつもなら開花してから1週間くらいは紫色の景色を楽しめるのですが、今年は晴れ続きでミツバチの仕事も活発になり、すぐさま花が咲き終わりとなってしまう状況のようです。

その開花の波に飲まれて収穫作業も限りなく急ピッチです!
ラベンダーの花穂をサクザクッと刈っては一旦まとめ、日陰でサイズ/用途ごとに仕分け〜という作業で大忙し、まるで手を休める暇がない。。。

といいつつ手休めにブログを書いてるわけでありますが!笑

■ラベンダーの収穫風景

画像1

屋内へ一気に運びきれないので一定量ひと塊にしてあるラベンダー⤴︎⤴︎

太陽が昇った朝5時がもっとも涼しくて作業しやすく、ラベンダーの品質も保たれるので朝方に刈り込みます。

例年と方法を変えつつあるのですが、それについては詳しく後述・・・

画像8

ラベンダーの花束ひとたまりを仕分け終えた風景⤴︎⤴︎
サイズ別にドライフラワー販売用と茎を落とし花のみにするポプリ・粉末用に分ける作業ですね。

山ほどあるラベンダーの塊から1本1本サイズを分ける作業が特に時間かかるんです・・・

削ぎ落とした葉っぱも、お世話になってる蒸留所さんに送るためしっかり袋で回収します。

生花の状態でポプリに分けてるのは、もちろん作業効率化。

のちにポプリとして販売するのですが、ウチの品質は一切不純物が混じらない品質を実現してるからなんですね。

スクリーンショット 2021-07-18 13.23.35

札幌の雑貨店で売られていた富良野産ラベンダーポプリですが、葉っぱの混じりがすごいですよね笑
おそらく簡単に花穂を揉みしだいて葉っぱもろとも脱穀してるのでしょう。。。

対してウチのつくるラベンダーポプリの純粋さ!!
ウチではここまでの品質に持っていくために、乾燥台も独自に設計し活用しています⤵︎⤵︎

この乾燥台にバラバラと生花のポプリになる先端部分だけ載せて乾燥させるワケですbb


■収穫してみてわかる、花壇栽培の難点。

いざ収穫を迎えて、ラベンダーの花壇栽培は方法として失敗だったなーと思い始めてます!
いわゆる、3年来の花壇栽培という方法の反省ですね。

というのも、
今メインで収穫に追われているのは3年目株の3号濃紫(L.angustifolia 'No3 Noushi')なんですが、年を追うごとに花の量が増してきているんですよ。

昨年のように1、2年株の相手をするように悠長にラベンダーを摘んでいたら、咲き終わりが迫ってきてしまします。

なのでもうワシッ!と花束を掴みこんで、一挙に根元をジョキジョキッとやってかないと間に合わない。
(これが本来伝統的な収穫方法だったりするんですがw)


嬉しいのか辛いのか、それほど花の量が増えてしまってるんですよね。

仕分け作業中もどうしたらもっと作業を効率化・簡略化できんかなぁ〜〜〜と悩んでいたところ、思いを突き詰めればラベンダーを植え始めた当初の規格がそもそも成長したラベンダー株に見合ってないのだと気付いちゃった感じ。


ラベンダーを植え始めた2019年当初、
まさかラベンダーは株の部分と花芽の部分をあわせてここまで大きくなるなんてこれっぽっちも思ってなかったんですよね。
苗の大きさが9㎝ポットなので・・・

なので1株あたり35センチ区画あれば十分だろう!とみて3号濃紫ラベンダーの花壇を3基も構えていました。

植えた当初、花壇はスカスカ状態で互いに距離もあり、良い見た目でした。

がしかし、2年後の現在収穫期。

画像2

ギッチギチの生垣状態になってしまってますw
これもこれでみんなまとまってるし収穫楽なんじゃね?と思えるので・す・が

とあるギャップがありまして、
隣接部分に仕分けしづらさの原因がおるんですよ。

スクリーンショット 2021-07-18 11.46.13

本来地面にそのまま植えられているラベンダーはこのように1株ずつ十分な距離をあけて植えさっています。
よってこのように半球状に花が伸びてくるんですね。
株が半球形なので花穂のサイズもみな等しく揃います。

これだと球面を出すイメージで刈るので収穫が楽ですよね。

しかし我が園花壇栽培のケースだと、、、

スクリーンショット 2021-07-18 11.58.31

このように隣株と隣接してしまっているので凹地ができちゃいます。
ここをザクザクと刈り込むと、中央部分の花穂がどうしてもサイズ違いで刈り込まれてしまいます。

画像7

これがあることによって、刈り込み後の仕分け作業に作業量が増加しちゃってるんです。
この画像のように長さを揃えて

加えて隣株と枝葉が重なり合ってしまうことで、隣接部分の花の生産量も減ってしまいます。生産上、これも問題。

■生産量・収穫作業を重視した場合の植え方

畑見本1

画像6

これはアメリカコロラドのヘリテージラベンダー庭園。
互いに株の距離を保って栽培されていますよね。

こちらはロシア・クリミアのバフチサライのラベンダー農園。
雑草防除の徹底したマルチングと十分に距離を離しています。
これだとラベンダーは全周囲で最大の生産量を発揮できますね。

アメリカはオカノガン高原のラベンダー園。
丸く綺麗に刈り込まれています。

理想の植え方といえばこんなところでしょう。
日の当たる平地というリソースも株を離す分、食いますが((笑

ここからは農業的というより林業的な話になるんですよね。

スクリーンショット 2021-07-18 13.37.56

上図は樹木の成長曲線モデルというのですが、ようは
どのぐらいの範囲に何本植えるとどの分量の木材が採れるのか?のデータを視覚的にわかりやすくした図表です。

林業ではかれこれ針葉樹(種による)・広葉樹との育ちの違いからどれぐらい間隔あけて植えるかが概ねマニュアル化されています。
樹木の性質として、隣と距離を離せば離すほど、樹木1本が得られる陽光の量も多くなり、根の張りも大きくなるので大きい樹木に育ちます。
逆にキツキツで植えると、細く小さく育ち、少しの細い木材しか得られません。

ラベンダーも同じ樹木なので同様の考え方ができ、
収穫するのは木材ではなく花に置き換わりますが、図示したように隣株と距離をあけて植えると、成長量が最大化する(土壌環境にもよる)のでたくさんの大きな花が収穫できますbb

けど一応の例外もあって、コモンラベンダー全種みんながみんな同様に大きくなるわけでもないんですよねぇ。


▶︎な・の・で

今年より行なっている鉢植え土壌配合検証の結果によっては、地植えに方式転換して栽培方法をよりアップデートするかもしれません!

土の入れ方はまだ未設計ですが、どのみち用土を回収〜再利用までできる構造に畑を作ろうと思っています。
往来のハーフ鉢植えの上にマルチングすれば、用土は最小限に抑えられるのですけどね。
ラベンダーの根っこが最大限どこまで広がるかのデータは得られていないので、ここのデータ収集に時間かかりそうです。


とまぁ、カイゼンの部分の話が大きくなってしまいましたが!
生まれながらにしてトヨタの"カイゼン方式"を独自に実践していたエフゲニーマエダであった!

さすがに暑すぎて脳みそがそこまで働かないので、書きたいことだけ書き殴って終えちゃいます!笑

画像11

__________________________________

◼️Twitter : https://twitter.com/DIYpolca
■Instagram : http://www.instagram.com/sika_ring/
■Creema : https://www.creema.jp/creator/3252280


いいなと思ったら応援しよう!

エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。