【蒸留日記 vol.134】エゾヨモギ花穂の蒸留。
こんちゃこんちゃ、エフゲニーマエダでっす。
先に申しておくことございまして、、、
今年度は完全にセイタカアワダチソウ(Solidago sp.)の花の蒸留時期を完全に逃してしまいました!!
気づけばほとんどの個体が綿毛済みになってしまいました。
香りのシトラス感フローラル感を大事にした精油を作りたいがため、花が黄色く美しい時期に花穂の収穫をやりたかったんですがハッカ蒸留を早くに終えることができず。。。
なので毎年この時期恒例のセイタカ蒸留レポートはあげられそうにナササリーなのです。すいやせぬ。
代わりに、しばらく花穂を立ち上げっぱなしのヨモギの花の蒸留記事やっていきまっす!
■エゾヨモギ(Artemisia montana)について。
住宅街の空き地で、デッカい開花したヨモギをみっけました!
恐らくここまでデカくなる(推定2m超え)のは俗名"エゾヨモギ"とも呼ばれるオオヨモギ/ヤマヨモギでしょう。
学名に山:Mountainのラテン語montanaがつくのでヤマヨモギ。
寒地、寒いところを得意とするヨモギ種なので本州の山岳地域か北海道の低地山地含めた全域でみられます。
エゾヨモギ(Artemisia montana)は北海道に主体的に生育するヨモギの1種で、本州にメインで生えるヨモギとなるとオオヨモギ(A. montana)ではなく単にヨモギと呼ばれる俗:カズザキヨモギ(A. princeps Pamp)になるようです。
カズザキヨモギはそこまで大型化しないヨモギのようで、いうなれば"ジャパニーズコモンマグワート"とでも言っておきましょうか。
本州とを津軽海峡(ブラキストンライン)で隔てられる北海道には生えていないようです。
ということで、本州で主として生えるヨモギ(A. princeps Pamp)はここまで大型化しないようなので、オオヨモギ/エゾヨモギ(A. montana)だとして話を進めます!
■材料&蒸留準備!
空き地にポツポツと生えるヨモギだったらしく、柵の内側から生えてるので夏時期の草刈りで刈られることなく立派に大きく育ったヨモギの花を存分に収穫します。
とはいってもヨモギの株があまりにデカすぎるのでまずは摘んでこれるだけ花穂を摘んできました。丸刈りにしてきたワケではありませぬ。
ある程度枝を細かくして収穫・摘んできたんですが、まだまだ枝の1本が50~70cmもあるので庭バサミで細かく切断処理します。
蒸留1本目のヨモギ素材重量は1450グラム。
蒸留2本目のヨモギ素材重量は1579グラム。
で、ラスト蒸留3本目のヨモギ素材重量は1740グラム!
総計すると4769グラムのヨモギ花穂(Flower spike)の収穫蒸留となりました!
蒸留時間は2時間/120分としました!
■蒸留結果は…!?
蒸留1本目は、ハッカ蒸留回にならってベストな蒸留時間を求めるために前後で1時間ごとに区切りました。
1本目の前半1時間分で得られたヨモギ精油。
そして蒸気水を足しさらに1時間分蒸留。
で得られたヨモギ精油量。1時間ちょっとで精油が全く出なくなるというワケではなく、どうやらヨモギはジリジリと出続けるようですね。
ヨモギを蒸留するとなぜか精油が特に青くなるんですよねぇ…セイヨウノコギリソウと似通ってるためか、パッキンに染み付いてるカマズレンをより精油に引き込む性質があるようです。
次ヨモギの花を蒸留する際はパッキンを別のに変えて試してみます。
でこちら蒸留2本目・2時間分で得られたヨモギ花穂精油。
こちらはラスト1740gで蒸留した3本目のヨモギ花穂精油。
やはりいくらか得られる量が増えていますね。
いや〜〜〜しっかしピペット計測をサボってしまったせいで各抽出分の正確な計測ができませんでした。
去年のヨモギ精油を合算している保存ビンのうっすら残ったラインから今年・今回の蒸留で得られた精油量を計測してみますと、、、
今回得られたヨモギ花穂精油は5.5mLと推測できました。
まぁ誤差0.2,3ミリとかだと思うので、5.5ミリでざっくりアバウトな収油率を算出してみます!
エゾヨモギの収油率はすっごい低いことがわかっているんですが、昨年の9月末にやったヨモギ花穂の蒸留では数値0.245%と、今回の収量の2倍採れていたんですよね。
時期遅すぎてしまったのだろうか。。。
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