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Cedrus deodaraの松ぼっくりで遊ぶ。

Cedrus deodaraって何やねん!?

と至極当然の疑問をお持ちのみなさま。

和名「ヒマラヤスギ」という名の通りネパールとかヒマラヤあたりからやってきた外国のマツ科針葉樹です。セドラス・デオドラ。

しかし、名前にスギと入っていても本州にわんさか生えてて毎年大勢を苦しめている"あのスギ"とはかなり違う種類の針葉樹なんすよね。
日本のスギはスギ属/CryptmeriaなのでCedrus/ヒマラヤスギ属ではないんですね。植物ってややこしいですよね。


さておき!

事の発端としましては、久々に札幌の街中に出たのですよ。
で案の定いつものように無印良品をウロウロしていたところ・・・

30%,50%オフ等の文字に非常に弱いエフゲニーマエダ氏

見つけてしまったんですよー・・・50%offのフラワースタンド的なガラス瓶。
何に使うかアテもなしに、とりあえず「グレー色珍しいから買っとこ」で2個買うハメに。(こればっかりは性格ですね…)


しかしコレらを普段の半値で入手できたからといって、とくに使い道があったワケではありません。その時はまだ。

その時は本当に無駄買いだったのです。

花瓶を買った当時の心境はまさにこの画

いや〜使い道ないもん買ってしまったなぁ〜
無印良品の上手い販売戦略にまたもうまく乗せられてまたつまらぬものを買ってしまった…
と、割と落ち込みながらフラフラ歩いて帰路についていたのですよ。


休日なんで休日らしく公園をフラフラしてたら。。。

ヒマラヤスギの松ぼっくりのことをシダーローズ(Ceder Rose)と呼ぶ。

出会ってしまったんです、彼女らに。

愛称・シダーローズ(シダーの薔薇)

巷ではこう呼ばれている、Cedrus deodaraの松ぼっくりです。
すごい造形美ですよね、これ松ぼっくりが乾くと自然にこう咲くんです、バラのように。

翼果の一枚一枚が美しく開いていて本当にバラのよう。木材でできたバラですよ。

北海道だとなおのこと希少な針葉樹!

しかしどこでもかんでもこのヒマラヤスギが生えているわけではないらしく、、、
東京などおごそかな公園が多い本州ではわりと植えられている公園樹らしいのですが、なんのそのヒマラヤスギは寒さに弱いらしいのです。

だもんで、ヒマラヤスギは札幌に2本くらいしか生えていないそう。

外見はカラマツにソックリだが冬季にも葉っぱがあるのが違い。

そのうちの若い貴重な1本がなんとウチの近場の公園にありました。

地面見てさまよっていたら、マグレで遭遇したワケですな。

暇なときの遊びこそが超人的閃きを生む…!!

美しいのでとりあえずブーケ風に寄せ集めてみる

林業時代というか、植物好きの性でドングリ落ちてないかなーとかで木の下見て歩き回るクセがあるのですが、その流れでちょこちょこ落ちているシダーローズを集めていると、あることに気がつきました。

松ぼっくりのケツに穴あいてるし、小枝刺さるんじゃね?と。

そしてエフゲニーマエダの遊び心でコレが生み出されてしまいました。。。

白樺の落ち枝×シダーローズ

100%木材でできたバラの完成!!!

うっひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
なんかすげぇもん作っちゃった!!!!
と大歓喜!!!

だって、ピンセットとかで時間かけて作ったオブジェ的な物なのではなく、すべてそこらに落ちてたものだけでこの造形が生み出されたんですよ!

すっかり出来心で楽しくなっちゃったおいらは、とりあえずその場に落ちていた白樺の小枝数本シダーローズ10個ほどを無印の買い物袋に突っ込み、意気揚々と帰宅!

無印の半値ガラスボトルで、生けてみる。

休日散歩の戦利品たち

今回のシダーローズで生け花を作ろう企画に使った材料たちは本当にこの3点。ベース花瓶、枝、松ぼっくり。

小学校4年のときの図工の時間を思い出しますね、校庭まわりで拾ってきた自然物で作品作るやつ。

ようはそれとまんま同じことします。

シダーローズ化する前は左の卵形な松ぼっくりをしている。

ちょっと話変わって、ヒマラヤスギの松ぼっくりの完全体も実はひとつ持っていて。
去年の秋に風雨にさらされてカサが開く前に落っこってきた未熟なのを回収していました。
それが左のやつです。もともとはそれなりにデッカいんですよ。

どうやらケッツの大きい鱗片から徐々に舞い散っていき、最終的に松ぼっくり先端?頭の部分が残ってローズになるようです。


いろいろ活けてみた!!

浅葱色の松葉を添えて春感じさせてみたVer.

いっちゃん最初に創生み出したシダーローズの一輪挿しに、同樹種ヒマラヤスギの落ちてた葉っぱを添えて色彩を出してみたヤツ。
(なんだかんだ2輪咲いとるけどね!!!)

松葉が添えられると謎に新春感出ますね、、、
この葉っぱを蒸留するとシダーオイル が得られるようです。
Cedrus "deodara"→デオドラントの語なので殺虫・抗菌作用があるんだとか。

枝が違えば一気に雰囲気が変わり、新たな発見があって楽しい超楽しい

枝それぞれにシダーローズ大小、咲き方も微妙に違ってるやつを配置して個性出してみたヤツ。

それにしてもシダーローズはどれ一つ同じ表情のものがないのがなんとも不思議。
どこに咲かせる≒配置するかで生け花(全部乾燥素材だけれど)の表情がガラッと変わるのがなんとも趣き深くておもしろい。

デカく活けてみた。

長くて太めのシラカバ枝に4つくっつけてみたやつ。ボリュームがあって優雅で、気品がありますね・・・いやぁ美しい。

頂点に配置したシダーローズの超咲いてる感も本当に美しい。すごい。
もはやバラ以外の何者でもない感をすでにまとっているマツ科針葉樹の生み出した素材、おもろすぎる。

シダーローズの、さらにヤバい機能。

こいつ、咲くぞ…!!(Pinecorn Blooming)

咲きやがるんです・・・!!!!

ドングリorつぼみみたいな状態のシダーローズをこう枝に差しておくと、次第に乾燥が進んで松ぼっくりのカサが徐々に開いてくるんです・・・!!

感慨深すぎませんかこの機能美、、、!!

別に生花でもないのに、桜の切り枝同様松ぼっくりも咲いてくるんですよ…!!

やべぇやつじゃん松ぼっくり。。。

そしてさらにさらに…

●ある画期的な利用法を思いつく。

花?松かさの中心部にオイルを垂らしてデフューザーとして活用!

木質材料なので湿気を吸いやすいことに着目したおいら。

ただ飾るだけじゃなく他に何を思いついたかというと、ラベンダーオイルを垂らしてデフューザーとして使ってやろう!と試みました。

狙った通り、弾かずしっかりと精油を染み込ませてくれたのでまたもや発想の大勝利!
バラの花茎を模ったオブジェからしっかり花を香らせてやったワケです!どうじゃ!!


ま、とか言ってみるのも愚直に本物のバラを用意せず松ぼっくり木の枝で再現してしまうあたり、

『林業家としての魂』

といったところなんすかね、とだけ感想述べて筆を置くことにしまっせ。


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エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。

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