【蒸留日記vol.60】5月末の背が伸びたエゾヨモギ蒸留!
どもども、絶賛ラベンダー園の改装工事に忙しいエフゲニーマエダですどうも!
春もだいぶ進んで野山はすっかり緑色になり、遅咲きの八重桜も咲き終わり、こちらの田んぼでは水を入れて代掻きが始まった時期となりましたね〜。
森はやっと緑緑してきたな〜というところで、野草どもは森に比べて成長開始時期が早いのでいくらかモサモサと大きくなってきています。
そんな中にひときわ目立つ蒸留素材がおりましてですね。。。
彼らです。ヨモギです。北海道なのでエゾヨモギ。
もうすでに背丈が大人の腰ほど、60,70cmほどまでぐんぐん大きくなってきているんですよね。
蒸留素材の量としては十分大きく育ってきています。
去年!
ヨモギの蒸留に関してはやらなきゃな〜やならきゃな〜と思ってる間に遅咲きラベンダーやらセイタカアワダチソウやらノラニンジンの蒸留期間に埋もれてできずじまい。。。
生まれたばかりの新芽のヨモギでも精油・エッセンシャルオイルは採れるの?というギモンを糧に、2022年新春一発目に新芽ヨモギを蒸留してからご無沙汰でした。
なのでエラく1年の間をあけて、今回はヨモギ蒸留回いざ続編です!
(上は前回2022年新春のヨモギ蒸留回)
■ヨモギの探索!
ヨモギって意外と簡単に見つかるんですよ。それも夜に探すと。
車でこう田舎道を走っていると、うっすらライトに照らされる路肩であってもこうしっかり風になびいて葉裏の白さをこれでもかといわんばかりにアピールしてくれるヨモギたちを見つけ出すことができます。
意外とわかりやすくて助かりますねヨモギ類。
そしてヨモギはキク科植物で、一箇所にだいたい1m範囲程度で群生しています。これも素材集めとしては大助かり!
最近ノコギリソウのRoot systemについて調べてみましたけど、キク科植物って茎で拡がってく子らが多いんですかね?
ヨモギもなんとなく地下茎でまわりに仲間を増やしてる気がしてます、知らんけど。
■いざヨモギ摘み!
ヨモギが密生…群生していてココ狙い目!!と思ったのは意外にも街中のヨモギに埋もれた歩道の植え込みでした。
これよくみるとハマナスが植えさってるんですが、埋め尽くすようにヨモギがモッサリ生えています。
意外と摘むのに手間取りました。ハマナスは茎めっちゃチクチクなので!
わりと大きなやつを狙っていきます。
というかほとんどがもう50cm以上はあってなかなかの大きさに育っていました。
これを30分ほどチョキチョキやって集め。。。
25Lバケツと見比べてもこの多さです、いやぁまだ5月なのに大きく育ったもんだ。
ヨモギの成長段階としてはまだ未開花なのでStem&Leafといったところでしょうか?
キク科のエッセンシャルオイルは花部に集中するというデータもあるのであえて未開花段階のこの時期を狙った実験趣旨もあります。
蒸留して精油として抽出しちゃうとまた変わるんですが、ヨモギのスースーした香りが強いのはどうやら、ゆくゆく花がつく成長点・頂芽部分のようでした。
明らかに強くスースーするんですよね、頂芽。
大袋にあるヨモギをひたっすら細切れにしていきます。
ゆくゆく導入するつもりなのですが、ガーデンシュレッダーが欲しくなりましたね…回転刄式のやつじゃないと葉っぱ系は細かくなってくれないよな〜とか思案中。。。
表示は4391gなんですがバケツの重量(939g)があるので、、、
これを差し引くと素材重量は3,452グラム。
ヨモギ素材すべてを25Lバケツに収めることができなかったので、とりあえずはこの重量で抽出率を計測してみます。
キリよく5キロ分くらいはほしかったんですけど3キロ収まったところで釜モッサモサになってしまいました。
これをいまから蒸しあげていきます。。。
■いざ蒸留!
前回…といいつつ新芽の蒸留だった前回ではほっとんど精油が出てきてくれる様子がみられなかったのですが、、、
今回はしっかり油膜を張ってくれています!これには一安心!
ちゃんとヨモギ精油って存在するんですね!
で蒸留終了時。
なにやらうっすら薄黄色の層が見えてますね…
超うっすら黄色の精油が1ミリあるかないかくらいの精油抽出量となりました。
一応は出るみたいですね!
おいらはさらに時期が進むと精油抽出量も増えるとみています。
1.収油率
前回(去年)と今回の蒸留で得られた精油を比較してみます。
色が濃くなっているのと、量もなんだか増えてますね。
まぁ素材重量が違っているので大真面目に抽出率の違いをアテにするのはお門違いですが。。。
続けてあまり目立たないヨモギの花が咲いた時期にまた蒸留やってみて、どう違ってくるのかが楽しみですね。
さてラベンダーやら他ハーブ素材のように抽出率計算やってみましょーう。
うん、めっちゃ低い。笑
いつもだとハーブ素材とかって花部を含めてやるんですが、今回は葉っぱとか茎のみの状態なんですよね。
で論文とかでデータ見たことあるんですけど、葉っぱ茎と花部それぞれどれぐらい収油率違うかちゅうと、0.05%と0.1%とかの差があるものなんすよね。
だからといって全てのハーブ、キク科植物がそうとは言い切れないんですけども!笑
2.香りとか
ヨモギってスースーするイメージなんですが、精油にしてしまうと香りの印象がかなり変わってます。
まずスースー感はないんですよ。で、干し草?や畳のような草感?とムッとする甘さが香りの内訳として大きい感じです。
これが花の時期、花部の蒸留となると香りも変わるんだろうなぁーとオレンジ色の精油が採れるで有名なセイタカアワダチソウ蒸留回を経てみて思いました!
■2回目。
採ってきたヨモギが1度にすべて収まりきらなかったのでもういっちょ刻んで蒸留しました。
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