sensitivity
酷く傷ついていた夜、痛みを感じ心も疲れ切っていた。
人混みに紛れたまま消え去ってしまいたかった。
いつの間にかなくなってた匂いが気にならないくらい心地よくて。柔らかく滑らかで。ダメな所なんてなくて、フィットさせる事が大事で。真っすぐな瞳に吸い込まれそうな、歪んだハートが風船みたいにふわふわ飛んでいつの間にか消えてるような、そんな感じ。
言葉よりも大事なものが他にある。だけど言葉って大切で、単純で儚くて。でも重たくて。ナイフのように狂気で。綺麗な心を持っている。目で見たものを疑わないようなそんな心。純粋で繊細で鋼のメンタルを持っている。
散歩中の犬、よちよち歩く子供、夜中に半分こにして食べるパピコ、タンクトップのおじいちゃん、世田谷線の信号待ち、満員電車の細い腰、夜中に開く扉、私の言葉で一喜一憂して頭抱えてる人。感じ方は人それぞれで。正解も不正解もないこの世界で目で見たもの全てが現実ではなくて。
感じ方や表現の仕方は人それぞれあって、何も感じない人や何も表現しない人にも感性はあるわけで。人が好きと言ってカメラから瞳を覗かせ綺麗な指でシャッターを切るあの人は映る人を見て何を感じるのだろう。鋭い目つきでその人の心を裸にするのだろうか。いつか見られてみたい。心の内側を、丸裸にされた奥底には何が映るのだろうか。
私の感性は私が大事にしていきたいもので。noteも私の一部で。言葉って嬉しい。ストレートな言葉やそれを伝えてくれる人にも。でも言葉じゃどうしようもない時はそれ以上のことが欲しい。それだけじゃどうしようもない。感じる心や選びとる自分だけのセンス、感覚、直感、大事にできるのは自分だけ。
秋がやってくるこの時期、どうしようもなく切なさが残るのはあの夏の暑さで何も考えられないほど生を感じた瞬間が終わってしまうからなのか、無我夢中に駆けたあの夏、まるで少年のように過ごした時期には戻れないからなのか、秋がやってきてあっとゆうまに冬が終われば、また呑気な春がやってくる。私はそういう事でさえも、逃さず感じていきたいのだ。季節って4人姉妹みたいだ。
秋がやってきてなんだかどうしようもないもどかしい気持ちを言葉に紡いだ時、喪失感から解放されるような気がした。自由を表現するということは自分が自分らしく生きる糧となる。2022
何かについて考えて感じることがすきだった。今でもそうで。
私だけの感性。
私だけの、表現
紡ぎたい言葉を。感情を、感性を、私だけの表現の仕方で儚くて脆くて危なっかしくて情熱的で刺激的でたまに甘くて。
私だけの感性を。
誰にも渡さない私だけが感じていいもの。
他と比べたりなんかしない。
自分の感性を愛している。私だけが感じられるこの気持ちを誰かに渡してたまるものか。
sensitivity
2023.10