文系就活において、就活本も自己分析も全く意味がない
私は2018年に就職活動をし、25社エントリーし、7社内定を獲得。
4月末には内定承諾していたので、経団連系の企業で6月以降にしか
正式内定を出さない企業は、途中で辞退をしました。
地方出身といういうこともあり、東京との情報格差に悩みながら
月に1~2度は東京と往復しながら、就活をしていたので、
地方出身の方にも参考になる点があるかと思います。
1.就活本は全く意味がない
早速本題です。
タイトルにも記載しましたが、私は就活本や自己分析は全くせずに
就活を行いましたが、コンサルティングファーム、人材、IT、不動産と
各業界で内定を獲得しています。
まずは、なぜ就活本が意味ないと考えているか。
それは、セオリー通りにやった場合、勝つのは
「学歴が高く」「見た目が良い人」になるからです。
当たり前ですが、皆と同じような発言や行動をして勝てるのは、
リソース(新卒はポテンシャルなので、顔や相性、学歴)を
持っている方です。
面接をする立場になっても思うのは、就活マニュアルに記載しているような
「ガクチカ」「志望理由」「自己PR」なんて、ほとんど記憶に残らないということです。
では何で、評価されるかというと。
一言でいうと、この子のポテンシャルにかけられそうか?という点です。
具体化すると、
・事象の捉え方:同じ事象に向き合った時にどのように考える方か
・体系化:自分の経験を言語化できているか
・ストレス体制:目標への向き合い方や挫折経験
・成功体験:今までの人生でどの程度の山を乗り越えたことがあるか。
・後は、月並みですが、スクリーニングするための
コミュニケーション力、会社の文化やカルチャーとの相性確認くらいです。
では、上記評価をどのように測定するかというと、
基本的に1対1の会話の中で、深堀をして、確認いきます。
セオリーだけを意識しすぎるとNGな理由は、相手の質問に対して
自分が用意した答えを満足気に話して、終わるケースが多いからです。
相手の質問の意図を確認せずに、質問の趣旨や目的とずれていることを
長々と話し始めると、聞き手は地獄です。
2.自己分析も意味がない。
就活本に続き、自己分析が意味ないと思っている理由も記載します。
これは、就活本と異なり、一部意味があると思っているのですが、
"就活のための"自己分析など、まったく意味がないと思います。
なぜ、そう考えているかの前に、
逆説的に、自己分析が意味あるケースを考えたいと思います。
自己分析とは、
自分の強み、弱み、特徴、傾向を理解する事です。
これが役に立つのは、今までの"過去の経験"を基に、
"同じような事象を判断"をする際にはとても役に立つと思っています。
一方で、過去の経験を基に、未経験の未来の事象を判断することには
全く使えないと思っています。
当たり前ですが、過去の体験を"A”として、"A+"を判断するときは、
「過去は自分に合わなかったから、辞めておこう。」
「過去もとても楽しかったから、今回もやろう」と意思決定できます。
一方で、未経験のBという事象を理解できていない中で、
「A」の体験を深堀しても、判断には役立ないです。
そもそも、世の中が不透明で変動している中で、
就活の段階で、人生のBESTを決めるみたいな思考がそもそも古いです。
自己分析しても、以下のようなケースが散見されます。
・物事の構造化やissueの見極めが得意だから”コンサル”が向いてる。
・部活やサークルの代表やっていたから、マネジメントやコミュ力、
統率力に自身があるので”商社”が向いてる。
・人と話すのが好きだから、"人材系"や接客、営業に向いてる。
世の中はどんな仕事でも人と関わりますし、
どんな企業でも、事業成長のために課題を抱えており、改善策を求めてます。
最低限、自分が苦手と感じているものを理解で来ていれば、
それを避ける判断はできるので、そんな無駄なことに時間を割くなら
少しでも多く、実践経験を積んでいる優れたビジネスパーソンと
話す時間を創ったほうが良いです。
いろんな業界や企業を受けていく中で、
好き・嫌い・伸びそう・衰退しそう・会う・会わない、など
理解が深まっていくので、内定が取れる企業の中で、生きたいところを決め、その選択を正解にするためにコミットをすればよいです。
私は就活当時、”どの業界も楽しそうだし”
”どこに行っても一定成果を出すまでやり切る自身はあります”と
宣言した上で、就活をしていましたが、面接は基本通過してました。
むしろ、浅い志望理由を伝えられるより、
よっぽどよかったのだと思います。
最終的に、キャリアを考える上では
「業界の成長度」「働く人」「会社の文化」の3点が重要だと思い、
新卒で入社した会社に入りました。
3.会社に入ってからが本番なのに、新卒で飲み会ばかりのオワコン1年目が多い。
新卒で会社に入る前は、どんな優秀な人が多いのか。
皆、やる気に満ちているだろうが、自分はついていけるのか。
そんな感情をもってましたが、正直、そんなことはなかったです。
例えば、同期は圧倒的に成果出したい、新人賞取りたいと最初は
意気込んでいたが、気づけば、同期との飲み会ばかりで、仕事の愚痴
を中心とした、無意味な会話を繰り広げてました。
その時に、1年目って意外とそんなもんか。と気づいたので、
逆に、1年目でガンガン先輩を突き上げて、めちゃくちゃに仕事で成果
上げるのが、最も差をつけるうえでコスパが良いなと考えました。
実は、この時のブースト期間が本当に重要でした(笑)
仕事は基本的に、成果が出せる人に良い案件が回るし、
成果が出せる人には、チャンスが回ってくる回数も増える。
新卒はミスしても、たかが知れてるので、挑戦し放題。
ありがたいことに、その成功サイクルに乗れたので、
事業部長やMGRから案件を任せてもらう機会も多く回ってきました。
さらに、1年目が終わる頃には他社の社長や人事の方から
ウチの会社に来てほしい!と4-5社くらい声をかけてもらえるようになりました。
(たぶん、自社だけでなく、他社も同じような感じなんだなと思います)
ろくに飲み会にもいかず、社外とのネットワーキングや
先輩とのディスカッションばかりやっていると、
"あいつは仕事人間。””どうせ先輩から気に入られているだけ”
そんな風に言われてました。
今、あの1年目に戻れるとしたら、
全く同じどころか、もっともっとチャレンジをして、
1年目は仕事と社外交流に時間を割いていたと思います。
井の中の蛙にもなれず、仕事の悪口を言っているのは、
楽ですが、楽しくはないですし、そんな社会人はクソだと思います。
少し、就活からは話がそれましたが、
要は、やってみないと分からないことが多い中で、
過去の経験を基に、未経験の事象の判断確率を上げようとしても
意味がないし、確率は上がらない。ということです。
むしろ、判断確率を上げることに時間を割くくらいなら、
業界の選定と入った後のコミットに時間を割いたほうが良いです。
ビジネスは、人の力も借りられる総合格闘技で
本当に学ぶことが多く、楽しいので、その環境を楽しめる自分に
なることに時間を割きましょう。