そなえるヨガ ~プレマタニティヨガ~ をはじめる5つの理由
2023年2月にマタニティヨガインストラクター認定資格を取るために、妊娠、出産、産後に関する知識とマタニティヨガレッスンの技能を学んできました。
私は妊娠出産子育ての経験がないのですが、先生や仲間の経験談から知識に限らず体感・実感に関する話も多数見聞きすることができました。
ひととおり妊娠、出産、産後の知識・経験談を知ることができた後に
ふと気づいてしまったことがあります。
それは、、、
妊娠中・産後に取り組めることはあるけれど、
実は妊娠前から備えた方がよいことが多いということです。
具体的にどんなことなのか、次項から詳しくお伝えしていきます。
1. 気づいてしまったこと①:妊娠前からある不調をいま整え、妊娠中のリスクを下げる
たとえば、貧血です。
妊娠中の血液総量が30~50%増加する一方で、ヘモグロビンの産生が追いつかず妊娠貧血症を起こしやすくなります。
妊娠前から貧血の症状(めまいや動悸、血色不良など)がある場合は、妊娠中の血液量の変化に備えて治療や改善のための対処をしておくことが良いといわれています。
また身体の前面が重くなるため、妊婦さんは猫背&反り腰となりがちです。
妊娠前の姿勢が悪い状態(一部の筋肉の使いすぎ・使わなさすぎ)で妊娠した場合、肩こり・腰痛の悪化は容易に想像がつきますよね。
姿勢を整えたり痛みが生じたら和らげる方法を知っておくのは、今もそしてこれからにもプラスになるはずです。
このように、妊娠前からの不調は妊娠中に繰り越されて悪化する可能性があります。身軽な今のうちに、改善していくことをおススメします。
2. 気づいてしまったこと②:遅かれ早かれ求められる「規則正しい生活」なら、今やる?
妊婦さんに限らず、性別年齢問わず健康維持の秘訣と問われれば口をそろえて「規則正しい生活」だといわれますよね。
誰もがわかってはいるけれどなかなかできない、習慣化するには時間がかかるのが正直なところ。。
特に妊婦さんは、食中毒の危険性があるもの(生もの等)や赤ちゃんの発育に影響のあるアルコールやカフェインの摂取、薬の服用の制限があります。
食事制限がある中で、さらに生活の見直しはストレスがかかりそうではないでしょうか?
遅かれ早かれ求められるのであれば、今できることから少しずつ見直し変えていくのはいかがでしょうか?
3. 気づいてしまったこと③:筋力・柔軟性アップがなかなか厳しい妊婦さん
妊娠がわかると、妊娠12週頃までは安静にすること(運動禁止)が求められます。また、リラキシンというホルモンが分泌されて全身の靭帯や関節が弛緩して柔軟性が高くなったと感じます。特に、腹直筋いわゆる6パックを作る筋肉の縦線(白線)という腱はリラキシンの影響により緩みます。
そして妊娠7ヶ月以降は、腹直筋が縦にパックリと割れる(白線が離開する)ことになります。
この現象は、おなかの赤ちゃんへの圧迫を防ぐためですが、一方でお母さんは腹筋に力が入らない・使いづらい状態となります。
同じく緩む腹直筋の付け根である恥骨結合も緩みます。
恥骨結合も、産道が狭い・巨大児の出産の場合は開きすぎてしまいます。
産後に腹筋を鍛えることで改善は見込めますが、妊娠前から腹筋を鍛えて激しい離開を防ぐことが大切です。
4. 気づいてしまったこと④:一生涯の生活の質(QOL)を下げないために今できることがある
P&Gジャパン株式会社による20代〜60代の日本女性4万人を対象としたアンケートでは、20代以上の2人に1人以上の女性が尿漏れを経験していることがわかりました。
妊娠中・産後でも、90%が経験しているといわれています。
「しもの世話を受けるのは避けたい」という言葉があるように、他者の目に触れることのないプライバシーにかかわる排せつ行為は、まさに生活の質に関わることです。
この排せつをコントロールするのが骨盤底筋群です。
出産時には、骨盤底を通過するため損傷を受けることになります。回復はされますが、妊娠前よりもやや緩んだ状態となります。
更年期以降の生活の質までを見すえながら、早い段階から鍛えて出産時の損傷を最小限に抑えて回復を早めることが、妊娠前からできることではないでしょうか。
5. 気づいてしまったこと⑤:情緒不安定が起こるのはマタニティヨガ禁止中に起こりやすい
妊娠周期が進むと胎動が感じられて、周囲も気づき一緒になって赤ちゃんを迎え入れる準備ができるようになります。
一方で妊婦さんは、妊娠初期(~妊娠15週)に女性ホルモンのプロゲステロンが激増することで情緒不安定になるといわれています。妊娠初期は、マタニティヨガをはじめとする運動を控えなくてはならない時期です。
つまり、マタニティヨガ参加前=妊娠前から心を整える術を身につけておくことで妊娠初期の気分の落ち込みに対処しやすくなります。
6. 身軽な今から備えませんか?
プレマタニティヨガで、妊娠できるとか安産が保障されることはないです。
ただ、今後のライフイベントや生活が忙しくなるとわかっているならば、身軽な今のうちから自分と家族の健康を保つ術を身につけることが良いのではないでしょうか?
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現在抱える不調の改善やリラックス法、骨盤底筋群をはじめとする筋力増進と維持に向けてヨガのポーズや呼吸法を練習する「そなえるヨガ ~プレマタニティヨガ~」レッスンをオンラインで開講します。
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参考文献
P&Gジャパン株式会社. 日本女性 20代から60代 40,000人 に聞く、UI(尿もれ)実態大規模調査. https://kyodonewsprwire.jp/release/201910162218 , (参照 2023-02-16)