文部科学大臣と面談しました
2022.9.15
子ども基本法PTの方々とともに、永岡文部科学大臣と伊藤政務官にお会いし、要望を伝えてまいりました。
生徒指導提要改訂に関して要望を重ね、改訂版(案)では、不適切指導の危険性を注意喚起する内容を盛り込んでいただけました。
しかし、これだけでは不適切指導をなくしていくことは難しいです。
本当に学校が安心安全な場所になるためには、引き続き不適切指導が存在することを認め、減らす方法を探していただく必要があると思っています。
大臣への要望内容
1.不適切指導に関するワーキングチームの立ち上げ
2.生徒指導提要の広い周知と現場への浸透
3.通知にて生徒指導の適正な手続きも原則として守られるよう周知
1のワーキングチームを作りたい理由
・不適切な指導の実態把握を行ってほしい
(体罰には集計があります)
・不適切指導に関係した事件の調査や再発防止に向けた仕組み作りをしてほしい
(いじめ防止対策推進法では教師からのいじめは想定されていません)
・不適切指導を理由とした懲戒処分の統一をしてほしい
(処分の有無も重さも地域で違っています)
2の周知・浸透を要望した理由
生徒指導提要はもともと安全な生徒指導を行うための大切なことが沢山書かれていました。だからこそ、現場に周知・浸透されずに指導が関係した不登校・自殺が起きてしまうことが残念でした。
約10年ぶりの改訂をきっかけに周知・浸透してほしい。そのために以下のお願いをしました。
・多忙な教育現場で浸透させるために、不適切指導のリーフレットを作ってほしい
・子どもや保護者にもわかるリーフレットも作ってほしい
・学校のHPを使った周知もしてほしい
3の指導の適正な手続きを周知してほしい理由
現行の生徒指導提要では、指導を行うまでの手順が書かれています(下に添付のフロー図)。
しかし、その内容が改訂案では削除されてしまいました。
ケースバイケースな部分もあるかもしれませんが、正確な事実確認、本人への聞き取り、指導の必要性の検討などを経て行われる冷静な指導であれば、失われずに済む命も沢山あると思っています。
生徒指導提要に載せられなくても、別の形でも、冷静な生徒指導の実現のために、周知していただきたいです。
要望をしてみての感想
以上をお伝えし、大臣からも指導死ゼロは基本と言っていただきました。
不適切指導をなくすことで救える命があることが少しずつ伝わってきたのではないかと感じました。
安全な生徒指導が現場に浸透し子どもの未来が守られることを、これからも願っています。