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「あなたの性格は変えられる」 心屋仁之助

「僕は、「自信」とは「失うもの」だと思っています。ということは、もともと「ある」もの。

でも、誰かに何かを言われたり、誰かと比べたりして「失った」んです。そう、「失った」んだから、「取り戻せ」ばいいんです。」




「あなたの性格は変えられる」 心屋仁之助



心屋仁之助さんは心理カウンセラーとしての講演活動で、たくさんの人との出会いがあるそうです。


その中で、驚いたことがありました。


それは、「自分がイヤだ!」と自信を失っている人の多さです。


自分だけかと思っていましたが、世の中には自信がない、不安だ、と感じている人が多いのですね。


・仕事で失敗すると、すぐ凹む

・自分がちっぽけに思えてしようがない

・「どうせ」「自分なんか・・・・・・」が口グセになっている

・上司にちょっと叱られただけでムッときて投げやりになる

・就職試験に落ちて、「自分なんてダメだ・・・・・・」と思っている

・壁にぶつかっていて、まわりの人が自分よりすごく見える

・何度も同じようなミスをする自分の性格がイヤになる

・失恋して、自分は二度と恋人ができやしないと絶望している

・何をするにも、つい他人の顔色をうかがってしまう


う~ん、結構あてはまってるのがあるかな?
とくに他人の顔色は常に伺ってしまいますね。


これらに当てはまるのは、自分に自信が持てないからなのでしょう。


失敗するんじゃないかとか、バカにされるんじゃないかと、びくびく、不安や恐怖を感じるのです。


人は恐怖や不安に包まれていると、いかに失敗しないようにするかとか、怒られないようにとかを考えるようになるそうです。


つまり、まわりの目を気にした、周囲の評価を前提とした行動しかできない。「自分」ではなく「他人」という軸を中心に生きてしまっているということです。


他人という軸を外し、自分を軸にすること。


自分がダメなんだと思ったとき、「ダメなことを認め、今の自分にできることをやろう」そう気づいたとき、心屋さんは逆に自信が出てきたそうなんです。


また


自信は「自分の中にもともとあるものを見つけだすこと」だと語っています。


もともと自分の中にあるものに気づいて、育てる。それが、大切なんですね。


僕はいかに他人のことを気にしすぎて、勝手に悪く思い悩んでいたんだとこの本を読んでよくわかりました。


それは


相手がイライラと不機嫌になっているとき、よく僕は「何か悪い事したかなぁ?」「僕が原因で機嫌が悪いのだろうか?」と不安になることが多かったんです。


心屋さんはこのように語っています。


つまり、イライラ、不機嫌が起きている「問題の所有者」は「相手」なのです。だったら、「相手」がなんらかのアクションを起こして解決すればいいのです。

ところが、「自信のない人」というのは、イライラしたり、不機嫌になっている姿を見ると、その問題の所有者を「自分」にしてしまいがちです。問題が移動するんです。「自分」に。

(中略)

相手には、相手の都合がある。それに自分が勝手に悪い方に「反応している」だけなんです。


ああ、なんかスッキリしました。


このように、少し考え方や思い方を変えるだけで気持ちはずいぶん楽になるし、相手の問題なのに、自分が悪いと思い悩んでいたことにも気づかされました。


あと、読んでよかったなと感じたことが、日頃、そうしなければいけないと思えば思うほど、逆の方に作用していたことです。


どういうことかと言いますと


たとえば「お客さんがこなきゃダメだ」と言ったとき


何かに固執して、執着して「いけない」と「×」をつけていると、それが「否定命令」となって、逆にクローズアップされてしまうのです。


こういう場合は、「○○してもいい」と言うほうがいいのだそうです。


「お客さんがこなくてもいい」(きてもいい)「そうなってもいい」と、許可することで、「そうなってもいいし、ならなくてもいい」と、「自分で選ぶ」ことができるようになるのです。


そうすると、否定イメージの呪縛から解放されます。


「○○してもいい」


「失敗してもいい!」 (成功してもいい!)


なんですね。


今自分に自信がなくて、
思い悩んでいるあなたへ。
心のサプリメントとして、いかがですか。




【出典】

「あなたの性格は変えられる」 心屋仁之助  中経出版


いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。