【絵本】「100万回生きたねこ」 佐野洋子
「ねこは、白いねこと いっしょに、いつまでも生きていたいと思いました。」
「100万回生きたねこ」 佐野洋子
「死ぬ」ってことはこわい。
「別れる」ってことはこわい。
と僕はずっと思って今まで生きてきて、これからもずっとそう思って生きていくのだろうと思っていました。
でも
「死ぬ」ってことはこわい。
「別れる」ってことはこわい。
と思うのは、実はとても
「幸せ」
だったんだんですね。
◇
100万回生まれ変わった猫がいました。どんなに人に大切に思われようと幸せを感じることがなく、死ぬことが怖くなかった猫。
王様、船乗り、サーカスの手品使い、どろぼう、おばあさん、女の子、いろんな人たちに飼われ、のらねこにもなりました。
しかし
やがて
2匹のあいだに子どもが生まれました。
自分のことが一番好きだったねこにも家族ができました。
愛するねこがいて、家族がいて、100万回生きたねこは、はじめて「生きる」ことができました。
ずっとそばにいるだけでいい。
いっしょにいつまでも生きていたい。
死ぬのが・・・
別れるのが・・・
こわい。
そう思ったとき、自分は
「幸せ」
だったと気づくはずです。
そして
【出典】
「100万回生きたねこ」 佐野洋子 講談社
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いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。