活字が好きなんです。
文章が好きです。活字が好きです。
ですが
小学校の頃は、本当に読書が苦手でした。
課題図書を読んで、読書感想文を書くのが辛くて辛くて。「どうやって書いたんだろう?」と、今考えても思い出すことができません。
なのに、課題図書の本の手触りや、活字を目で追うというか、活字がたまらなく好きだったのです。本を読めないのに。ちょっと変わった子ですよね。
近所の本屋さんにもかなりの頻度で通っていました。
本を買ってもらったら、とても大事に扱いました。ずっと本棚の背表紙を眺めていました。
はじめて本が読めるようになったのが、少年探偵団シリーズでした。1冊読めて、なんとなく意味も掴めて、おもしろさがじわじわとわかってきました。
そうなると、本当の意味で本が好きになりました。前よりももっともっと活字が好きになりました。
本は文字の羅列なのに、読むことによって想像力が働き、映像が浮かび上がり、心が揺さぶられ、自分と違う人生を体験できる。
こんなに身近に、手軽に、疑似体験できるものって他にないように思うのです。
文字という記号からこんなにも楽しく、感動させてくれる、あるいは考えさせられることの「不思議」が、活字を好きでいる理由なのかもしれません。
いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。