独立国家の夢と、その後の近代化 『奥羽越列藩同盟』
宮城県多賀城市にある『東北歴史博物館』でみた、奥羽越列藩同盟の旗。明治維新の狭間で夢みて、そしてあえなく潰えた独立国家の可能性だ。
ふと、以前に観た映画『火口のふたり』の中で、秋田出身の主人公に向かって、ヒロインが「だって裏切りもんじゃん」と言っていたのを思い出す。
確かに、あの時の秋田藩の裏切りは痛かっただろうな(僕の実家は現在は秋田にある。そうね、佐竹さん...)。
東北は、何者かに土地を脅かされるとき、ときおり独立国家の顔をみせたりする。でも、それはいつも失敗してしまう。神話時代の荒蝦夷から、近代文学の吉里吉里人、もしかしたら、震災以降の今もそれは続いてる。
山形の初代県令は薩摩藩士の三島通庸。鬼県令として山形の人たちに恐れられていたそう。
しかし彼の強権政治によって、山形は急速に近代化していった。
これもどこかで見たようなパターンだ。