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【明日香の共同運営マガジン】最強の笑いは世界を救う

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コンセプトは【ためになっておもしろい記事|ひたすら笑えておもしろい記事|いろんな≪おもしろい≫をみんなで共有しよう!】 笑いは免疫力をあげます。笑いは最強の癒しです。 あなたの…
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#ショートショート

明日香の共同運営マガジン 参加者募集✨

こんばんは🌙 ごきげんいかがですか? ご存知の方もおられると思いますが わたしは面白いことが好きです。 いや、大好きです。 面白い記事を読んで 吹き出す瞬間が至福のときですw そんな面白い人たちの集まる 共同運営マガジンを作りたい 面白い記事で埋め尽くされたい そんな望みを抱いて このたび、ついに共同運営マガジンを 立ち上げてしまいました! 笑いは免疫をあげてくれます。 笑いは最強の癒しです。 みんなで笑いあって おもしろいね!って交流しあって 最強の笑いで世界を救い

働いて/シロクマ文芸部

働いても働いても、給料は、上がらない。定時に終わらなくても、サービス残業で終わる。 『こんな会社辞めたい』と思うが 後のことを考えると何に進めばいいかわからない。 何故、給料にこだわるのか、それは、 お金を稼ぐためだ。お金は、嘘をつかない。私は知っている。お金があればなんだって出来る。 私は水商売の運があると言われたことがある。絶対、失敗しないと言われた。よく当たるという占い師の言葉だった。 私の髪は長く、いつも一つに結んでいるが、それをやめて、その顔立ちなら成功すると言わ

創作 幼い恋愛 (悲恋)

 彼と私はいつもふざけ合っていた。 廊下を走り、彼を追いかけ、やっと捕まえた時、彼の眼差しが私を見ていた。腕を掴まれていることに気付いてハッと手を隠した彼の戸惑っている姿を初めて見た。 私は、この人が好きだと思い、彼も私を好きだと感じた。 でも、互いに想いを口にすることは無かった。ただふざけ合っていることが楽しくて、その時はそれで良かった。 卒業して、お互いに別の道に進んで、縁が切れたと思っていた。 そんなある日、彼から電話があった。 好きなプロ野球の球団の話を彼はして、

クローン人間/ボケ学会

「会長、大変です。クローンを扱う機械が変な動作をしたと思ったら、どんどんクローンが増えているんです」 研究者の菅野は、急いで会長に話した。 会長は、 「それで、誰のクローンが増えているんだ」 「あのー、私です」 菅野は申し訳なさそうに答える。 「君のクローンだって?なぜだ? 私のクローンじゃ無かったのか?」 「す、すみません、会長のクローンを扱う前に自分ので試してみたんです」 菅野は焦っていた。 「どんどん量産されてます。どうしましょう」 「世の中に出すな。わ

実食してみた/青ブラ文学部

私の食べられなかった食材はキクラゲです。中華料理の中にほぼ入っているあの『黒いヤツ』  私はいつも避けて料理を食べてました。 ラーメンの中にも 八宝菜にも あんかけ焼きそばにも  かに玉にも 私の好きな料理にほとんど顔を見せるキクラゲ。 小さく切られたものでも嫌いで 避けてました。 でも、 それがめんどくさい。 いちいち小さなキクラゲを避けるのが ものすごくめんどくさい。 ある日、私はやめました。 どうせ味のないキクラゲ。 もう避けるのはやめました。 今は食べてます。

いろいろとわかりづらいデパート

そのデパートは、8階建てだった。 そして、3階と4階の間に中3階があった。3階からは行けずエスカレーターで4階まで進み、階段を降りると中3階に着く。 中3階は、インテリア、家具、ベッドが陳列されてあり、高級品ばかりで値も張るものばかりだ。 客は母親と娘の二人連れが多かった。理由は嫁入り道具を選ぶためにやってくるようだった。婚礼家具、桐の箪笥、ドレッサーなどを選ぶ。二人ともブランド品を着こなしているから裕福な家の娘の嫁入りなのだろう。 さて、中3階に入ると、エスカレーターは無

霧の朝

#シロクマ文芸部 「霧の朝......。やっぱり霧が出たわね」 彼女は彼に言った。 「そうだね、霧が出たね」 彼が彼女に言った。 「こんな別れ方も幻想的でいいかもね。ほら、霧の中に消えていく感じでしょ」 彼女が彼に言った。 「僕たちの別れにはあり得ないほどのシチュエーションになったんだ」 彼が彼女に言った。  「あなたから行っていいのよ」 彼女が彼に言った。 「でも、キミの見えなくなる様子を見ていたい」 彼が彼女に言った。 「私はあなたが霧に呑まれる姿を見ていた

軋む恋ショートショート

#青ブラ文学部 27才のアイ子には、同級生で5年付き合っているタクヤがいた。ふたりとも一人暮らしをしていたため、互いの部屋を行き来して半同棲な形だった。それぞれ仕事を持ち、アイ子は、経理事務、タクヤは、車関係の営業の仕事をしていた。そして、タクヤは、出張が多く、なかなか家に帰れないという事もあった。 今夜もタクヤは出張からの帰りで、アイ子のアパートに寄った。 「2泊の出張は、キツイぜ。ずっと相手のペースに合わせなきゃだし、疲れるし、俺、今の会社辞めようかな」 会社の愚痴

紅葉から

#シロクマ文芸部 紅葉から秋は深まる。 落葉樹は、春、柔らかい日差しの中で温かさを感じ始め厳しい冬から目を覚ます。そして、落葉樹は、新しい芽を出して、やがて芽吹いたところに花芽が出る。花芽は育ち花を咲かせる。何にも負けない綺麗な花に人間は、魅せられる。花が終わると花びらが風に舞い最後の瞬間まで人々を驚かせる。 夏になると青葉の季節。これ見よがしと青葉を茂らせ、木々の日陰に人間を暑さから救ってくれる場所を作る。 そして秋、実を付ける木々が現れる。その実は、待っていた鳥や動物た

下剋上/ボケ学会

ボス「この辺りに、新入りはいるのか?もし、いるなら挨拶しに来いと言ってくれ」 中ボス「へい、わかりやした、ボス」 野良1「新入り?あーいますにゃ。昨日、ケンカ売って来ましたにゃ。威嚇したら逃げていきましたにゃ」 中ボス「おい、お前!語尾ににゃを付けるのはやめろ。ボスが嫌がるんだよ」 野良1「はい、オーケーです」  野良2「めんどくせえな、中ボスのヤツ、ボスの機嫌ばかり、とってるにゃ」 野良1「まあな、ヤツは気が小さいにゃ」 野良2「俺たちでヤツをやっちまうか?俺

ショートショート「秋」と「本」

#シロクマ文芸部  「秋」と「本」は19才の時から付き合って今年の秋で20年の節目を迎えていた。秋は、「山本秋菜」本は「牧田本郷」と言う名前だったが、 「秋」「本」と、お互いを呼んでいた。 そろそろ結婚を考えているのは「秋」だった。20年の時を一緒に過ごしたふたりだが、正式な家族になりたかった。一方で「本」は、このままでいいと思っていた。わざわざ家族というものに縛られたくない思いがあった。 「ねぇ、本、結婚するのは嫌なの?私はちゃんと夫婦になって、子どもだって欲しいの」

毎週ショートショートnote 『この中にお殿様はいらっしゃいますか?』

うちのパパとママはいつもとても仲がいい。 40歳を超えていまだに手をつないで歩いている。 だから寝る時ママに聞いてみたの。 「ねぇママ?どうやってパパとであったの?」 わたしのベッドに一緒に横になって、頭をなでてくれながらママが答える。 「パパとはね、お空の上で会ったのよ」 「え、お空?」 「そうよ。飛行機でね。急に倒れた人がいてね。CAさんも慌ててこう言ったの。『お客様!この中にお殿様はいらっしゃいますか?』って。」 「え?お殿様?なんのはなし?」 わたしは突

ショートショート いい女の末路

「あんた、いい女になったね」 友人の文子から言われた怜子は、 「どこがよ」 と聞いて来た。 「歩きタバコしてる姿がカッコいい」 「ほんとはいけないんだよ」 「お前が言うな」 と文子は笑った。 「あたし、もうだめなんだ。だから、いろんなこと、やめてるし、捨ててるし、断捨離?してるんだ」 怜子は、言った。 「彼とは?」 「とっくに別れた」 「そうなんだ」 怜子は、クスッと笑い 「なんであたしのことばかり聞くの?」 と文子に言った。 「気になるからだよ。いつの

忙しいのにアンニュイ

私は喫茶店でアルバイトをしていた。そのお店は駅前にあり出勤前のサラリーマンや学生、主婦で大忙しだった。     ある昼下がりいつものように慌ただしくオーダーを取りに行くと、そこには気だるそうにタバコをふかす三十代と見える女の人が座っていた。   「ブレンド」 面倒くさそうに吐き捨て、その人はまたタバコを燻らしながらスマホを触った。私はなぜかその人が気になってしばらくオーダーを伝票に書くことも忘れていた。 タバコを吸いながら何を考えているのだろうか。仕事が嫌でやめたい、ま