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【体験談②入院~治療初期】30代筆者が、「上顎洞癌ステージ4で余命1年」と診断された話

タイトルの通りの筆者が、下記のようなことをまとめて綴っております。

・まだ、癌になっていない方に気を付けて欲しいこと。
・同じ状況で不安な方への参考になりそうなこと。

今回は、「入院~治療初期(1-3週間)」のことをざっくり整理しつつ、1回目以上に体験談色強めでお送りします。

先出しすると、問題が生じまして治療がうまく進まないという状況(解決済)が起きていました。。。それで得た教訓も書いておこうと思います。

※アイキャッチは、我が家からついてきた応援隊を病室から撮影した1枚。

注)私自身は、医療従事者ではないので、あくまで「体験談」として受け取って下さい。また、人によって状況・症状は異なりますので1ケースとお受け止め下さい。

※前回記事はコチラ

コロナ禍の「入院」ってどんな感じ?

コロナ禍になり、入院も少し変わります。具体的に私の場合は、

・入院前:PCR検査+CT検査(肺)
・入院後:お見舞いは出来るが、面会が出来ない。

といった感じです。

病棟でも、熱が続くとCT検査(肺)を撮ったり、いつも以上に感染症に敏感になっている印象です。

やはり辛いのは面会が出来ないことですね。便利なオンラインツールはありますし、常用してますが、面会で会いたい人というのはリアルで会いたい人なんです。

とはいえ、院内の感染リスクにアンテナを張って下さる方々の尽力を無駄にすることはできませんし、なにより治療の副作用で免疫が落ちていっている自分にとってはスッパリ規則になっている方がよかったかもですね。

上顎洞ガンの「治療(RADPLAT)」ってどう進めるの?

私は、RADPLAT(シスプラチンによる超選択的動注科学療法+放射線治療)による治療を進めており、コレはかなりルーティンに沿った治療方法になります。

※RADPRATについては、前回記事をご参照頂ければ幸いです。

具体的には、月曜の午前にシスプラチン(抗がん剤)を患部へ直接投与し、午後に放射線治療、火曜~金曜は午後に放射線治療を行う…といった流れです。

その間、必要に応じた検査をして、副作用への対策や色々と弊害が出る身体へのケアを服薬などを通してしていきます。

このルーティンを7週間掛けて7セット行っていきます。。。が、ちょっと問題が起き、シスプラチン投与が一時期出来ない事態に陥りました。

※放射線治療のみ継続出来ていました。

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「副作用」で、治療が滞る|本記事で一番伝えたいことはココ

1週目の治療の際に副作用が大きく出てしまい「肝臓」に関連した値が軒並み見たことない数値になってしまいました。

本来、私の場合は腎毒性が高い治療であり、肝臓がそこまで反応するのはイレギュラーで、医師の判断で2週目のシスプラチン投与を延期にすることにしました。

ここで怖いのが

・シスプラチンに対するアレルギー

です。

また、2週目は治療が進められるのか不安に感じつつ、肝臓のエコー検査や肝臓を正常に戻すための服薬などをしていると、今度はCRP(炎症)が上がり、37~39度の熱が出続けて、抗生剤を繋げて…という感じでドタバタだったのですが。。。

さらに血小板の値が元々は360程度(正常値範囲)あったものが、60程度になってしまい、3週目のシスプラチン投与も延期となってしまいました。

特に血小板は、このまま下がり続けると脳出血などの他の弊害が非常に心配なものだったのですが、なんとか3週目の間に肝臓も血小板も立て直し、4週目から治療を再開できました!

なんにせよ思ったのは、「治療って、健康体じゃないとすることも難しいことが多いんだな~」ということ。

もちろん、ある程度異常値でも医師の判断で治療するべきとなれば治療を進めるのが普通です。ただ、見てくれている医師のひとりに「合併症や想定外の副作用で患者が耐えきれないとなれば、その時は治療を止めるのも医師の責任なんです」と言われました。

日頃から、健康に気を遣うのは病気にならないためでもあるし、病気になっても治しやすい身体をつくるためのものでもあるな~と感じました。

まあ、私の場合は元々ガン以外は歯の治療をしているところ以外、マルっと健康だったのですが、それでもこれだけのことが起きるので日頃からより健康に気をつけるのが大事だと思い知りました。

ちなみにシスプラチンへのアレルギーもなく、各値も治療可能な値となり、4周目からシスプラチン投与も再開でき、ほっとしてます。

その他の「副作用」たち

そんな感じでシスプラチン投与は延期していたの1回だけですが、放射線治療は7週間✕5回=35回あるうちの16回が終わりました。(原稿執筆時点)

いま、どんな副作用が出ているのか。先ほど挙げたものも含めて日々の中で大変な順に書いていきたいと思います。

1.味覚障害
2.食欲低下
3.熱
4.口内の荒れ
5.しゃっくり
6.肝障害
7.血小板の減少
8.吐き気
9.脱毛

治療という長い目で見れば、治療を妨げていた「肝障害」と「血小板の低下」なのですが、コチラは無事正常化して、治療も再開でき、自覚症状がでるほどでもなかったので低めです。

そのため、もっとも辛いのは「味覚障害」で、とにかくものの味が分からず、味が濃いものならとカップラーメンを試しても、輪ゴムを噛んでいるような気分になります。

ただ、救いとして塩分は全くといっていいほど感じないのですが、甘味はいままでに一番近い感覚があるため、なんとかそれで凌いでいます。

とはいえ、塩分を感じず、甘味だけ感じることで逆に気持ち悪くなる食べ物(前述のカップラーメンなんかも麺の甘味だけ感じて、非常に気持ちが悪くなってしまいました)もあったりするので、まともに味を感じられるものは限定的です。

次に「食欲低下」ですね。これは味覚障害から来るものがかなり大きいです。

「熱」は、2週間以上出続けており、おそらくは腫瘍の勢いによるものではないかという説が濃厚ですが特定は難しいため、安静にしているしかないです。

コロナ禍の前なら、38度ぐらい平気で仕事していたのですが、さすがに長期間熱が続く上に他の副作用もあるとかなりだるく、動けない状態が続きました。

その他にも口内の荒れやしゃっくりなど、地味に辛いものの薬でそれなりに抑えられており、吐き気も私はほとんど出ていないので、治療が滞ってしまったことを除けば、比較的副作用は軽微な方なのかもしれません。

とはいえ、これから4週目に入り、シスプラチン投与も再開しましたので、今後の経過も慎重に見ていこうと思います。

入院中の「仕事」のこと

仕事については、結論からいうと職場には休職扱いにしてもらいました。

理由として、思いのほか治療や副作用などの体調変化で稼働できない時間が多いうえ、その分を減給することを考えた際に「じゃあ、傷病手当金でもよくない」と思ったからです。

傷病手当金は、ざっくりいえば普段の給与の2/3を補填してくれる制度です。

事後請求的なものなので、家計簿を管理するものとしては、キャッシュフローとしては微妙ですが、特に問題ないため、休職扱いにして、傷病手当金を請求することで会社側とも合意をしました。

ただ、精神衛生上のためにも身体が動く時間は、ある程度稼働は継続していこうと思います。

入院中は「どう過ごして」いるのか?

ほとんど寝てます。
というのも、熱が2週間以上続いてるからですね。

熱がないときは、仕事をしたり、米津玄師もファンだと公言する大好きなゲーム実況グループ「ナポリの男たち」の配信を見ていることが多いです。ナポリの男たちは、「介護疲れに効く」をモットー(?)にしているので、ガンにも効くかなと。

まあ、それは冗談にせよ、笑うことで免疫が上がるという説はよく言われますし、気分が上向きになることをしています。

あとは、LINEで妻とやりとりしたり、SNSで周囲の動きをチェックしたり、ニュース記事を見たり、みたいな感じです。

本当はこれを機にゲームしまくろうと思って、Steamでサガフロンティアのリマスターを購入していたのですが、そこまでの元気は正直なくて、最初の画面から1ミリも進んでいません(笑)

次は統計データの記事を挙げようかなと思っています

ひとまず、「入院してから、治療初期まで」について体験談を綴ってみました。

SNSでのシェアも大変有難いですし、ガンについて考えるきっかけとして、友人知人とお話頂けることが何より励みになります。ひとつの体験として少しでも皆さんの参考になれば、書いた甲斐があります。

次回は番外的に「コレだけは知っておいて欲しいガンの統計データ」を書こうと思います。結構、いっぱいデータ出てるので調べればわかるのですが、その中でも私がびっくりしたデータを3選ほど抜粋して紹介しようと思います。

また、折角ガンになったのなら、自身の体験が微力でも誰かの参考になればと思っています。なので、もし「こういう記事を書いて欲しい」「こういうとこで話して」など、前向きにお受けしたいと思いますのでDM・ご連絡頂ければ幸いです。

https://twitter.com/maiyamashusaku


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