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読書メモ: 人間性心理学入門(カール・ロジャーズ)

日本の心を照らします☀
鉄舟です

転職して1ヶ月が経ちました。
毎日テンパりながらも、ちょっとずつ落ち着きながら仕事を進められるようになってきております。

また、畑作業したり、移動で淡路島の山と海を見たりしながら仕事できるのは、幸福ですね笑


さて、本記事も「人間性心理学入門」の読書メモの続きで、カール・ロジャーズについてです。


個人的に、「ロジャーズ」という名前は何度も聞いたことありましたが、どんな人物か全然知らなかったです。

今回は、ロジャーズの概要に触れられるということで、非常に楽しみにしながら読み進めました。

読み進めてみると、現代のカウンセリングの土台を築いた一人なのではないか、そんなふうに思えてきました。

非指示的アプローチ、クライアント中心療法、エンカウンターグループが主なキーワードとして解説されていました。


個人的に、クライアント中心療法が最も印象を受けました。

クライアント中心療法のポイントを簡単に触れた後、感情が動いた箇所、そこから自分の価値観の推測へと進みます。

クライアント中心療法のポイント

・人には人間的に成長しようとする力と傾向を、自然に有している。これを実現傾向と呼ぶ。

・クライアントが潜在的に持っている実現傾向に、全幅の信頼を寄せる。

・以下の条件が整うと、クライアントは建設的な方向に人格が変化する。
 - 心理療法家はクライアントに対して、「純粋」「受容」「共感」の態度を持ちながら話を傾聴する。
 - クライアントが沈黙の時間をとり、心の内に耳を傾ける。
  (詳細はジェンドリンの章に記述)

感情が動いたところ

 「クライエントが潜在的に持っている実現傾向に、全幅の信頼を寄せる。」、
 「適切な心理的風土の中では、こうした傾向は解放され、潜在的なものというよりも現実的なものになる。」、
 「生命はたとえ大いに栄えはしなくても、諦めることはしません。」

感情が動いたところから自分の価値観を推測

 人は生命体であるので、本来、自分の可能性を諦めるような存在ではない。

心理的な条件が整いさえすれば、人は建設的な方向に、自分で変わっていく。

自己実現欲求は、やはり基本的欲求である。

その他 感想

ロジャーズも、マズローの自己実現欲求と類似した話が出てきました。
その欲求は人間に元々備わっているもの = 基本的欲求であることも、書かれていました。

クライアント中心療法は、カウンセリングやセラピーでは常識のようになっているようです。

エンカウンター・グループは、内容はここに記述しませんでしたが、現在でも世界中で活動が残っていたり、ビジネスシーンに応用されていたりするそうです。

そして、ロジャーズはエンカウンターグループの活動を発展させ、政治的な問題にも切り込んで成果を上げ、ノーベル平和賞にノミネートされたそうです。

ロジャーズの影響力の大きさに舌を巻きました。

偉大な人物です。


マズローもそうでしたが、偉大な人物に共通しているのは、「人間に対する信頼」だと、改めて認識しました。

孟子の性善説 (人は、学問さえすれば、どんな小人でも君子になれるという思想) も同じで、古今東西変わらない、世界を幸せな方向に向かわせる人間に必要な要素だと、強く思いました。

マスコミのニュース見てると、物騒な事件が多くなってきていて、人間不信に陥る人も出てくるんじゃないかと思ってしまいます。

しかし、人間は本来、人間的に成長したいという基本的欲求があり、心理的な条件さえ整えば、必ず建設的な方向に人格を変化していくことができる、本書を読み進めるほどその認識が強まっていきます。

まだ読み進めている途中ではありますが、kindle unlimited で読めますので、ぜひとも本書を手に取ることをおすすめ致します。



最後まで読んでくださってありがとうございました。


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