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コロナ相場で増える個人投資家について

コロナウィルスによる株価急落をきっかけに、個人投資家の新規参入が増えているとのニュースがありました。指数ベースのパッシブ投資よりアクティブ投資が機能しやすい環境になりつつあるとの指摘もあります。

そもそもパッシブ投信とは、日経平均やTOPIXといった「指数」に連動する投資信託を指します。投資家が負担する信託報酬が低いのが特徴で、長期の資産形成に向いているとされます。

一方のアクティブ投信の目的は、市場平均の指数を上回るリターンを生み出すことにあります。ですから、運用会社が特定の銘柄に絞って投資を行うのが特徴です。

以下に示すように、ここ数年はパッシブ投資が大きく増加トレンドにありました。

パッシブ投信がアクティブ投信を初めて逆転

パッシブ投信とアクティブ投信の比較

上記は、パッシブ投信とアクティブ投信を比較したグラフです。ここ数年がまさにパッシブ投信隆盛の時代だったことが分かります。

2019年には「老後2000万円問題」が大きくクローズアップされたこともあって、長期的な資産形成を目的にパッシブ投資が大きく増加しました。

ところが、現在では新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、企業の業績見通しの非開示が相次いでいます。つまり、先行きが不透明なわけです。

したがって、市場全体の平均値である株価指数の上昇を待つよりも、個別の企業に投資してリターンを得るようなアクティブ投資の旨味が相対的に高まっているということです。

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