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【1分解説】コロナの影響で企業の短期借入金が11.9%増

※1分で読める600文字以内でお伝えします。

新型コロナウイルスにより、売上高の減少に加えて経営環境の不透明感が増しています。これを受け、企業には短期借入金により手元資金を厚くする行動が見られます。

日本企業の短期借入金は前年比11.9%増加

企業の短期借入金と売上高の増減率(前年同期比)

上記は、日本企業の売上高短期借入金の金額の前年増減率を示したグラフです。

まず目につくのは、2020年の1月~3月に短期借入金が大きく増加していることです。外出自粛やイベント中止などを受け、各企業は手元資金を厚くしています。

ロックダウンの措置が取られたアメリカでは、2020年4月に、アパレル企業の売上高が前年から9割減少したとのデータもあります。(下記リンク参照)

リーマンショック時にも同様の企業行動が見られた

リーマンショック時の増減率(前年同期比)

2008年にリーマンショックが発生した際にも、短期借入金を積み増すという同様の企業行動が見られました。上記はそれをまとめたものです。

当時の短期借入金の増減率は、12.6%を記録しました。今回(11.9%増)とほとんど同じ水準であることが分かります。

リーマンショックの際は、その後の売上高の減少が続きました。2009年の1月~3月には、売上高が前年の8割程度にまで落ち込みました。

足元では株価の回復も見られます。コロナが企業業績に与える影響は限定的だ、との見方も広がっていますが、一方で6割近くの企業が業績予想を「未定」にするなど、まだまだ先行きの不透明感は続きそうです。

今回は以上です。

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