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How much are you worth? 新しい価値とお金の話(1)
プロフェッショナルとは何なのだろう?
プロ棋士、プロ野球選手などなど…プロというが、
その意味は結構曖昧に使われている気がする。ここでいうプロは、そのをその道でお金を稼いで生計を立てている。生業としているという事だろうか?
Wikipediaさんによると
・専門的な仕事に従事し、その能力が高く、その仕事の技術に優れ、確かな仕事をする人
・主たる収入を得るために、特定の分野に従事している人
とのことらしい。
医療職もどんな職種であれ1個目の意味ではプロフェッショナルではあるが、2個目の意味に関しては非常に疎い。というか、あまり考えていないのが医療職の特徴かもしれない。
マネタイズ。おそらく医療系学生の多くが苦手にしているもの。
なぜなら医療系学生は社会主義の世界で育つから。
医療行為の金銭的な価値は保険点数で定められている。
自分達のサービスにどのくらいの価値があるのか、わからないのだ。
きっと金銭では測れない価値も生んでいる。だから測れないとも思っている。
開業したり、働き出すとまた違うとは思うのだが、少なくとも医学生は、医療経済についてあまり教わらない。患者さんがいくら負担するか、病院がどのくらい負担しているのか、お金がどう回っているのか意識しない。意識する余裕がない。
ちなみに、医学教育において教わるプロフェッショナルとは、以下のようなものである。
※ https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02951_01 より引用
これはオックスフォード大が作成した「プロフェッショナリズムの定義」に基づいた図であるが、
「臨床能力(医学的知識)」,「コミュニケーション技術」,「倫理的および法的理解」を土台とし,「卓越性」「人間性」「説明責任」「利他主義」の4つの柱でプロフェッショナリズムが支えられている。(Stern DT.Measuring medical professionalism.Oxford University Press,2006)
と説明されている。
ここでも、お金の事には触れられていない。
崇高な利他精神と、儲け主義は背反してしまう。
そんなこともありお金で自分の行為を換算する事に抵抗がある。
医師の掲げるプロフェッショナリズム、そこに金儲けというニュアンスはない。ここが他の世界との違いなのかもしれない。
かつては、医師は救命に全力を注ぎ金銭の事など二の次でよかった。
国民皆保険制度により、医療資源は保証され、医師自身もそれなりの生活も保証されていたから。
だが、いずれ医療保険は崩壊する。
僕のように悩み屋という医療とも宗教ともつかないものをはじめる人しかり、新たなサービス、医療の形がどんどん生み出されていく時代となっていく。そういう人、アイディアがきっと増えていく。
こういった時、では、そのサービスにいったいどれだけの価値があるのか?
わからないというのが正直なところ。
他の世界の人たちにも聴きたい、それぞれ自分自身のサービスにはどれだけの価値があると思っているのか?適正な価格で測られているのか?また、誰がその価値を適正であると決めるのか?
これからどうなるのだろう。
とか思いつつも、僕もマネタイズのことは考えなくてはいけない…。
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