ShunIshikawa

ハンドパン叩く救急科専攻医。ヨガインストラクターRYT200をインドリシュケシュにて修了。医療と宗教、医療とアートなどをテーマにこれからの医療の形を考えています。宗教、スピリチュアルケア、マインドフルネス、ホスピタルアートなど。 twitter→@projectsowaca

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医療と宗教(1):霊的な健康は誰が診るべきか?

読んでくださっている皆様、下の問題を一緒に考えていただけますか? 24歳の女性。急性リンパ性白血病で入院中である。寛解導入療法を繰り返したが寛解に至らなかった.主治医との面接で「もうだめなので,早く死なせてください。私が生きる意味ってあるのでしょうか?」と語った。主治医の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。 a.「どうしてそう思うかを教えてもらえますか」 b.「もうだめだと思ってしまうのですね」 c.「必ず治ります。私が治してみせます」 d.「そんなことおっしゃるとご家

    • オーディエンスや環境に合わせた表現は"迎合"なのか?

       とある集まりで対話に聴き入っていた時にふと気になる話題があり、やたらと頭に残ったので考えを文章に書き起こしてみようと思います。 ※話していた方の背景は詳しく分からないのでテーマだけ頂いてあれこれ考えています。 オーディエンスや環境に合わせた表現は"迎合"なのか? 大切にしていることの違い、を深堀りしてみる 同じ楽曲を演奏するにしても、環境やオーディエンスのノリを意識して演奏を変えていくスタイルと、自分の理想とするパフォーマンスを追究して、オーディエンスが理解できるかど

      • 50年後の未来を考える。~救急医学会総会回想録~

        ◆第50回救急医学会総会に行ってきました。2022年10月19日から21日まで行われてた第50回日本救急医学会総会に行ってきました。 「さあ、これからの50年について話そう」を副題として、SDGs×救急医療といった視点から各業界の専門家と共に救急医学をリブランディングするといった壮大でわくわくする学会です。 手前味噌ながら私が所属していたIFMSA-Japanが日本総会でSGDsをテーマに選んだのが2017年。 当時まだまだ聴き慣れないトピックスでしたが、こうして救急医

        • Yoga meets handpan/癒しの場づくりに関する省察

          Yoga meets Handpan について 7月17日 にYoga meets handpan と題した試みを行いました。ヨガをして、身体がリラックスしきったところでハンドパンの演奏を味わい、その余韻が残った状態でみんなでくるま座になって対話をする…。  そんなからだ、こころと向き合いメンテナンスする時間です。    実験的な試みで、手探りではありますが冒頭の感想をいただき、ある程度手応えもあり、とりあえずは継続しながら改良を重ねていこうと考えています。 Yoga me

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          地域医療で対話してみた-オープンダイアローグから創造する新しい医療(6)-

           こんにちは、純度の高いおじさんになりつつある研修医ShunIshikawaです。暇さえあれば、空手家、ジークンドー、合気道、システマなど武道、格闘技系のYoutubeを観ています。 ※本題と全く関係ありませんが、重心の移動の鍛錬や仙骨の操作など絵面が渋いニッチな動画を嗜む人々を純度の高いおじさんと言います。  さて、オープンダイアローグに関する連載も第六回目です。そろそろ書き貯めていたアイディアも出し切り終盤になりそうです。 これまでの連載〜全六回〜第一回はオープンダイ

          地域医療で対話してみた-オープンダイアローグから創造する新しい医療(6)-

          守りの対話~サードスペースとしての寺、カフェ~オープンダイアローグから創造する新しい医療(5)

           こんにちは、天体観測して撮った写真が綺麗過ぎて合成を疑われた研修医ShunIshikawaです。 ※本編とはなんの関係もありません。シェアしたかっただけです。 さて、オープンダイアローグに関する連載も5回目になりました。 第一回はオープンダイアローグとはそもそも何かというお話でした。 第二回は、救急科での経験からオープンダイアローグのニーズは救急医療においてもありそうだというお話をしました。 第三回は、また基本に戻って、そもそも対話ってなんだろうという話を深めてい

          守りの対話~サードスペースとしての寺、カフェ~オープンダイアローグから創造する新しい医療(5)

          守りの対話~人生が豊かになる『畑』の可能性~オープンダイアローグから創造する新しい医療(4)

           こんにちは。将棋が一向に上達しない研修医ShunIshikawaです。 でも藤森哲也5段のYOTUBEチャンネルで勉強して最近ちょっと強くなりました。  さて、オープンダイアローグに関する連載も第4回となりました。  第一回はオープンダイアローグとはそもそも何かというお話でした。  第二回は、救急科での経験からオープンダイアローグのニーズは救急医療においてもありそうだというお話をしました。  第三回は、また基本に戻って、そもそも対話ってなんだろうという話を深めていき

          守りの対話~人生が豊かになる『畑』の可能性~オープンダイアローグから創造する新しい医療(4)

          会話と対話の違いって?ポリフォニーという哲学

          こんにちは、ハンドパン叩く研修医ShunIshikawaです。オープンダイアローグについての連載3回目となります。ここまでの連載はいかがでしたか。 第1回:オープンダイアローグから想像する新しい医療(1)オープンダイアローグとは。 第2回:攻めの対話~救急医療で感じた対話の場のニーズ~オープンダイアローグから想像する新しい医療(2) 初回は、そもそもオープンダイアローグとはという話。続いて、もう問題が生じてしまっている状況に積極的にアプローチしていくオープンダイアローグ

          会話と対話の違いって?ポリフォニーという哲学

          攻めの対話~救急医療で感じた対話の場のニーズ~オープンダイアローグから創造する新しい医療(2)

           皆さんこんにちは、精神科救急医学を勉強中の研修医ShunIshikawaです。 前回の投稿の続きの連載になります。  今回からは、前回説明したオープンダイアローグをどう日本で展開していくか、どんな場面でニーズがありそうかといった話に進んでいこうと思います。 〜救急医療から感じる対話の場のニーズ〜 救急科の患者さんは精神科疾患もあることが多い  研修医として救急科で勤務した数ヶ月で、精神科疾患が背景にある患者さんの診療に多く関わらせていただきました。  具体的には、過

          攻めの対話~救急医療で感じた対話の場のニーズ~オープンダイアローグから創造する新しい医療(2)

          オープンダイアローグから創造する新しい医療(1)オープンダイアローグとは。

           学生時代に、斎藤環先生のオープンダイアローグに関するご講演を拝聴した時、オープンダイアローグはこれから新たな潮流として確実に広まっていくであろう手法、思想であると、確信めいた思いが生まれました。  既に日本でも精神科医療として実践していらっしゃる方々はいますし、手法こそ違えど同じく対話に重きをおいた取り組みは幾つもあることと思います。私もまたオープンダイアローグの講演を聴いて、関連書を読んで勉強しているような段階なので、あくまで素人意見ではありますが、オープンダイアローグ

          オープンダイアローグから創造する新しい医療(1)オープンダイアローグとは。

          空手の稽古でハンドパンが上達した話

          今日は姿勢とこころと楽器の話をします。 はじめましての方ははじめまして、サンチンで姿勢キメてカルテ業務している研修医ShunIshikawaです。 先日、Twitter、You Tubeで話題の秀徹空手道の稽古に参加してみました。 秀徹空手道とは、藤原将志先生が技の威力の追求を掲げ独自の鍛錬を体系化している空手道です。 姿勢・呼吸・型によって爆発的な突きを生み出すことに特化しており、「ホントか?」と疑うほどに激しい威力の突きをする動画はとてもインパクトがあります。(マジで

          空手の稽古でハンドパンが上達した話

          医療と宗教(2)寺社仏閣のポテンシャルについて考える

          前書き 宗教にも関心がある医療者としての希望的観測かもしれませんが、新時代の医療として、病院とはまた別の機能を持つ安らぎの場として寺社仏閣や教会などが大きな役割を果たすのではないかと考えています。いや、果たして欲しいと願っています。以下長くはなりますが、お付き合いいただけたら幸いです。  また、こうしたノートの公開は対話の意味合いもあるため、ご意見やご感想などお伝えいただけたら幸いです。 既存の医療:病院で出来ることと出来ないこと そもそもこういった思索をしているのは、病院

          医療と宗教(2)寺社仏閣のポテンシャルについて考える

          忙しい新研修医のための申し送りと振り返り

          新研修医1年目に役立つような研修医1年間を振り返りたいという記事をつらつら書いたら13000字を突破し誰にも読まれなさそうなので、要点だけ残した忙しい人に向けたバージョンを同時に用意しました。省略しているので語弊がある前提で。詳しい説明は長い方読んでください。 これから研修医1年目になる方々の参考に多少でもなれば幸いです。 研修が始まるまでの過ごし方について ①色々準備しようと思うかもしれんが、「まあそんな勇んでも仕方ないしたくさん遊んだり、医師になった報告をお世話になっ

          忙しい新研修医のための申し送りと振り返り

          新研修医1年目に役立つように研修医1年目を振り返りたい

          今月をもって研修医1年目が終わるので 振り返ってみようと思います。この記事は日記的なものではありますが、これから研修医1年目になる方々の参考に多少でもなれば幸いです。また、コロナ禍で生まれた最初の代の研修医ということでちょっと特殊なのかなと。なので一年間の雰囲気を記録しておくのもいいかなとも思うので、そんな話も書こうかと思います。守秘義務に触れない範囲ですが。 (Noteの投稿も久しぶりになってしまいました。寺社仏閣のポテンシャルについての記事を練りに練っているのですが、な

          新研修医1年目に役立つように研修医1年目を振り返りたい

          聲の日記#15:読みたいことを書けばいいの話から医学教育学の話へ…

          聲の日記:2019年11月25日#15:読みたいことを書けばいいの話から医学教育学の話へ… まとまらない〜。田中泰延さんの本の話。noteを書くことへの反省。 宗教と医療、医学教育学の話。

          聲の日記#15:読みたいことを書けばいいの話から医学教育学の話へ…

          聲の日記#15:読みたいことを書けばいいの話から医学教育学の話へ…

          聲の日記#14:ことばみらい会議2019に行ってきたよ

          聲の日記:2019年11月24日#14:ことばみらい会議2019に行ってきたよ 勢いで行った割に学びがたくさんで伸びてしまった。 あと、ハンドパン叩きました。 https://www.youtube.com/watch?v=7mIkvXGLpeU 聴いてみてくださ〜い。チャンネル登録とかもぜひ!

          聲の日記#14:ことばみらい会議2019に行ってきたよ

          聲の日記#14:ことばみらい会議2019に行ってきたよ