見出し画像

体操の試合をすると儲かるカナダ

こんにちは、今日はカナダの体操クラブが大会を開催してけっこうお金を儲けているのでそれについて書いていこうと思います。


カナダの大会の仕組み

これは自分が指導していた Halifax Alta Gymnastics Clubが開催する大会を例にしていこうと思います。

まず基本的な大会の流れは日本とあまり変わりません、

週末(金、土、日)に大会を開催して、そこで選手が演技をして誰が一番だったかを決める!!っていった流れです。

それではどのようにお金を儲けるのか?

1、 参加料の高さ

カナダでは試合の参加料が非常に高いです。私のクラブが開催する試合では130カナダドル(1万円程度)です。

男子の参加者がだいたい100人(これは少ない方です)

女子の参加者がたいたい400人

単純計算しても  

(100+400)× 1万円 = 500万円

ってな感じになります。

2、 経費の安さ

そいしてここで重要なのがこの試合を開催する経費です。

まずこの試合は日本のように体育館(アリーナ)を借りて行わずに体操クラブをそのまま使用します。

そしてセッティングとカッティングは選手とコーチのボランティア

経費がかかるところと言ったら、入賞者のトロフィー、景品(tシャツなど)と審判へのお金ぐらいなものです。ちなみに審判には

男子の審判 

1ローテション(3時間)= 70カナダドル(5千円くらい)

1ローテションで8人の審判 × 3ローテーション × 5千円 = 12万円


女子審判

1ローテーション(2時間)= 50カナダドル (3千5百円くらい)

1ローテーションで12人の審判(女子の審判はなぜか多い)× 15ローテション = 63万円

審判の交通費 30万ほど

審判料

12万 + 63万 + 30万 = 105万 (女子の審判は稼げますね🤣)


記念品

Tシャツ(500円) × 500人(選手) = 25万円

なんかいろいろ(トロフィーや食べもの) 30万円ほど


審判料 + 記念品 = 160万

と言った感じで経費は大体160万円ほど、なので

500万 ー 160万 = 340万円 

もしかしたらここから何にかしらのお金が引かれたとして(よくわかりませんけど税金とか?)まーだいたい250〜300万くらいは稼げますかね😁


みんなが開催したい体操の大会

こんな感じで3日間でけっこうなお金が稼ぎます。そしてここで覚えておいて欲しいのはこれはただの体操クラブが開催するありふれた大会であるということ。ということはそれぞれの体操クラブが大会を開催したいですよね

てなわけでカナダの体操クラブは年に一度必ず独自の大会を開催、しっかりお金を儲けます。

日本の大会へはコーチになってからは参加したことがありませんが、これくらいは儲けてますかね?少なからず自分の地元で開催されている大会はこのような形にはなっていません。


お金とスポーツ

スポーツを生業としているコーチや選手の方は、お金を稼ぐことではなく人との触れ合いや、目標を達成する達成感などに重きを置いている方が多いように感じられます。とくに日本のジュニア選手たちを指導しているコーチの方々は世界最高レベルの指導をしているのにもかかわらず、安い給料しか支払われない現実です。

ここで一つ例をあげたいのが自分の知り合いのカナダ人コーチ(コーチ歴3年目)が年収300〜400万の週30時間勤務、夏には3週間のヴァケーションがもらえるような待遇をカナダで受けているということです。そして彼ははっきりいって体操を知りません。彼の選手はギリギリ床で後方の伸身宙返りができるかどうかのレベルです😅

なのでこの全然体操を知らないカナダ人コーチ世界最高峰の日本人コーチよりもお金を稼いでいるという現実が私は悲しくてありません。


私は日本で多くの心の底から尊敬できる指導者と出会ってきました。彼らがお金を稼ぐことに重きを置かないことは承知の上ですが、そんな素晴らしい指導者がそのスキルに応じた報酬をしっかりと受け取れるだけの環境があって欲しいと思います。そしてするためにはお金、ビジネス、マーケティングなどの知識を取り入れた大会やイベントの運営が必要になってくると思います。

まとめ

体操だけではなくスポーツ全般でもっとお金が稼げるようなシステムを作りたいですよね😁

でも最近日本で体操を使ってのイベントとかもけっこう行われているって聞きました、っていうことはどんどん日本もスポーツを使ったイベントなどが増えてくるんですかね?すごく楽しみです😀

というわけで日本の体操、スポーツの指導者はもっとお金を稼げてもいいんじゃないかについてでした。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?