もがく

高速バスに揺られて。

「好き」がわからなくなった。綺麗と好きは一緒じゃなかった。時間をかけて理解している途中だ。

けれど、好きがわからないなりの努力はしてきた。身の回りで「好きになれそうな人」を見つけ、時間を共にする作業だ。

僕の中で「人を好きになる努力」は怠ってはならかった。その努力すら放棄してしまったら壊れてしまいそうだからだ。体の大事な部分が...

そうしてまた、好きを探すために高速バスに揺られている。半日かけて、日本の端から端までかけて会いに行くつもりだ。

僕は楽しみだ。13時間かけて会う時が。あぁこれだけ時間をかけてよかったと心から思える相手なのかどうか。

僕は僕で実験している。今はそうやって自分に面白い負荷をかけないと笑ってられないのだ。

得体の知れない女のボディソープの匂いを感じながら堕落した朝はもう迎えたくない。

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