マガジンのカバー画像

散文

10
運営しているクリエイター

2020年4月の記事一覧

あれ、今なんのために自粛してるんだっけ

あれ、今なんのために自粛してるんだっけ

たまにはこういうのもいいか、と、近所の店にテイクアウトのトンカツ弁当を注文した。30分後に出来上がるということで、ついでに買い物を済ませたらちょうどいい時間だなあと思い支度して家を出る。

公園を通りがかると、入り口で教育委員会名義の「ボール遊び禁止」という張り紙が出迎えていた。

あれ?こんなの数日前あったっけ?

たしかにこの公園キャッチボールとかみんなよくやってるけど、ボールが子どもに当たっ

もっとみる
たぶんこれから1ヶ月この生活

たぶんこれから1ヶ月この生活

ここ数日の僕の生活を淡々と書きます。


まず早朝に起きる理由がなくなった。大体9時半くらいに目が覚めてもすぐ起きることはせず、だらだらと布団の中で過ごす。実はいま、この朝起きてすぐの時間が一番キツい。何をすればいいのかがわからなくなるから。あと、起きてる間無音だといろいろ考えが飛んでしまってすごく嫌なので、「藤やん・うれしーの水曜どうでそうTV」をラジオ代わりに繰り返し繰り返し聴いている。おも

もっとみる
「今の状況を忘れられる」読書をしよう

「今の状況を忘れられる」読書をしよう

もう何度も書いているが、僕の日課は本を読むことである。

1日1時間を目標に、時間が取れなければ最低30分、必ず「本を開く」時間をとるようになって、かれこれ3年近くが経つ。もともと片道1時間近くある電車通勤の時間でなにかできないか、と思って始めた読書が、ここまで自分の生活に大きく根付くとは思ってもいなかった。いまや歯を磨くのと同じくらい自然に本(またはKindle)を開く。

しかし実はいつでもど

もっとみる
「人と、話がしたい」

「人と、話がしたい」

「人と話をする」というのは、生きる上でとても大切なこと、というより、それ自体が、人が生きている目的なんじゃないかと思う。

この文章は『腹を割って話した』(イースト・プレス)の最後に記された、「水曜どうでしょう」の藤村忠寿ディレクター(以下「藤やん」と表記)のあとがきの書き出しである(P218)。このあと、藤やんはこんな文章を続けていく。

出口が見えないとキツイ。でも、出口が見えないことを人に話

もっとみる