リハビリテーション科学研究

早稲田大学で脳卒中や脊髄損傷のリハビリテーションについて研究中。 脳卒中・脊髄損傷・再生医療・電気刺激療法・筋電計測・IVES

リハビリテーション科学研究

早稲田大学で脳卒中や脊髄損傷のリハビリテーションについて研究中。 脳卒中・脊髄損傷・再生医療・電気刺激療法・筋電計測・IVES

最近の記事

表面筋電図とは?

 筋電図は、針電極を刺入して筋電を計測する針筋電図と、皮膚表面に電極を貼り付けて筋電を計測する表面筋電図に大別されます。筋電図とは、筋収縮が起こる際に発生する活動電位を記録したものです。(他の投稿で少し解説しています)  針筋電図は、針電極を刺さなければならないため、侵襲的(体を傷つける)です。1つの運動ニューロンとそれが支配する複数の筋線維を運動単位と呼びますが、その運動単位で生じる活動電位(運動単位電位)を記録します。つまり、局所筋、深部筋での計測に向いていおり、主に「

    • Arduinoで筋電を計測

       以前、投稿した際の筋電波形は、正の値のみの波形となっていました。しかし、筋電波形は0.0を基線として正の方向にも負の方向にも広がるように表示することが一般的なので、今回修正しました。2.5Vを基準として、0〜5Vの電圧値の変化をシリアルプロッタで表現しています。

      • 筋電とは?

         今回は、私の研究の中でかなり重要となる「筋電」について説明したいと思います。聞いたことのある方は少ないかもしれませんが、脳卒中のリハビリテーションと筋電には深い関わりがあります。(その関わりについては、別の投稿で紹介したいと思います。)  人は体を動かす時、「動け!」という指令が脳から脊髄、運動神経そして筋肉へと、電気的な信号として伝わり、実際に体を動かすことができます。その筋肉を動かす際に発生する電気信号を「筋電」と呼んでいます。  上の写真は、Arduinoというマ

        • 研究紹介(リハビリテーション科学)

          ・脳卒中や脊髄損傷のリハビリに興味を持ったきっかけ ・研究内容 ・これからの目標 <脳卒中や脊髄損傷のリハビリに興味を持ったきっかけ>  以前、私は数学教師を目指しており、正直、脳卒中や脊髄損傷には興味がありませんでした。しかし、ある出来事をきっかけに”リハビリテーション”という新たな分野に惹かれるようになります。  それは、6年前に突然起こりました。父が、交通事故によって脊髄損傷となり、車椅子での生活を余儀なくされたのです。胸髄を完全損傷したため、体幹及び下肢はま