スペイン②〜バルセロナは綺麗な街〜
スペイン・バルセロナでスコットランド人のポールさんと知り合った。ふとした出会いからふたりで街を観光することになり、気楽な街歩きが始まった。
何だか気のいい街バルセロナ
コロニア・グエル教会を後にした一行は、市内に戻って街をぶらぶら歩き出した。
「バルセロナは、ゴミが落ちてなくて綺麗だね」。
ふたりともそこに関しては、意見が一致した。
公共交通機関も使いやすく、道路も碁盤の目のようでわかりやすい。
おまけに街が綺麗で人も優しく感じる。
良いことだらけだ。
街の至る所にガウディの建築があったり、面白そうなものがあったりするので、つい時間を忘れて足を止めてしまう。
こんなところにバンクシー美術館
ふたりで街を歩いているとポールさんが何かを発見。
「バンクシーって知ってる?」と尋ねられ、yesと答えるとよくわからないまま建物の中に誘われた。
ポールさんが見つけたのは、バンクシーの作品が集まる美術館だった。
世界各地の壁などに作品を描く匿名のアーティスト・バンクシー。
一度は目にしたことがあろう作品の数々が館内に展示されている。
バンクシーの作品は、建物の壁などに描かれているものが多いことからここにあるのは作品のレプリカだろう。
それでもこの世界で起きている問題に対するアンチテーゼを含んだ作品たちは、力強くみえた。
サンジョゼップ市場(ボケリア市場)
「お腹減ったね」とふたりで話していたら、市場に行こう、ということになった。
私は食べ物関係に疎いので、ポールさんがすごい市場を教えてくれた。
バルセロナを代表する市場で市民の台所的な場所らしい。
観光客もたくさんいて、人混みをかき分けながら活気あふれる店の数々を見ていった。
ポールさんは、一つの店の前で立ち止まると何かを指差して言った。
「カナビス・ティー」。
ああ、大麻の葉っぱのお茶か。
ポールさんは、「欲しいのかい」と冗談めいた感じで肩を突いてくる。
「いらないよ」と笑いながら答えた。
あとがき
今回は、ポールさんとの街ブラの様子をまとめた。
上記で書いた以外にもピカソ美術館などいろいろな場所に行き、ふたりで汗だくになりがら街を観光した。
ガウディの建築も一緒に見学したが、ガウディはガウディでまとめて書いたほうがいいと思ったので、次の回に持ち越し。
ポールさんとは、バルセロナで別れた後もLINEやインスタで交流し、旅の終わりまで連絡が途絶えることがなかった。
良い友達ができてよかった。
次は、いよいよガウディの作品群の話をしよう。