はり
こんにちは。
雨が続いています。寒いです。
サッカーとサッカーで起きたアクシデントのことは前回の自己紹介で色々と書きました。
今回は
鍼灸の「鍼」について
書いてみようと思います。
まず鍼灸師は
鍼を扱って施術を行うはり師
灸を使って施術を行うきゅう師
の二つの免許に分かれます。まとめて鍼灸師と呼ぶことが多いです。
鍼灸師は何をするのか?ということですがここでは鍼灸の教科書、はりきゅう理論 第3版 第一章概論に定義が載っていますので引用させていただきます。
定義を紹介できたので、
鍼の話
に入っていこうと思います。
画像の鍼は毫鍼(ごうしん)という種類のはりで、細く(1番鍼0.16mm)長さがそこそこあります(1寸3分40mm)。
赤いところは手で持つ部分になります。約2cmほどです。
体の部位によりますが、例として一般的な体格の方で解剖学的に異常がない方であれば臀部(大殿筋上)では4cm刺入しても問題ありません。
ただし、鍼の部分が全部体の中に入っていると体が動いた時に鍼が折れてしまうリスクが高くなります(折鍼)。そのリスクを避けるために、鍼の部分は最低でも1cm体外に残すようにしたり、長さがいる場合はより長い鍼を、折れるリスクを鑑みて太い鍼を使ったりします。
刺さっている鍼はよく見たことがあると思います。
最近はsnsで美容鍼をよく見ますから。
ではここで鍼術の定義に戻ります。
太字にしてみました。
接触という言葉があります。
鍼は刺す手法だけでなく身体表面に接触するだけの手法もある
ということになります。
先ほどの毫鍼の先っぽだけで皮膚を刺激するのもその一つです。
刺さないでも体に変化は出ます。当てるだけ、擦るだけでも十分。
話は変わりますが、もちろんはりを当てる場所も大事になってきますね。
当てる場所は必ず皮膚です。仮に刺して筋肉に当てようと思っても皮膚を貫く必要があります。
その場所でも効果が出やすい場所を経穴(ツボ)と呼ぶわけです。
西洋医学的にツボは皮膚上にあり、ツボの下に皮下組織、脂肪組織、筋肉、神経、骨が存在しています。
東洋医学的では皮膚にあることは変わりませんが、ツボはそれぞれの臓腑の経絡という氣の流れに属しています。
ツボや東西医学のお話はまた後ほどしていこうと思います。
鍼のお話に戻ります。
刺さない鍼の話です。
私自身、体の状態と施術の方針がしっかりマッチしていれば
刺さない鍼の方がよく効くと感じています。
以下、よくある刺さない鍼をした後の感想ですが
なんか体がスッと軽くなった
痛みがさっきよりましになった
動きやすい
息が良く吸えます
目が軽くなりました
よくある変化5選といったところです。
加えて、私自身も鍼をしていただくとこの感覚になって感動したんですよね。
刺さんでもこんなに効果あるんか!
それでも1、2週間くらい経つと変化をあまり感じなくなります。
うまく一発で症状が全て消えることは滅多にありません。たまにあります。
なので、鍼灸施術はこのようにイメージしていただけるといいかと思います。
部屋=身体の組織
ゴミ=溜まった疲労
鍼=掃除道具
人=血
長い間掃除をしていなかった部屋のゴミを掃除機でキレイにして人が通れるようにしてあげよう。
血がしっかりと酸素、栄養を運んでくれたら組織は修復を始めることが出来ますからね。
刺さない針、刺す針、灸など色々手法はありますが目指すところはそこじゃないかなと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。