マインドフルネスを使ったブレインストーミングの方法
創造力を高めるブレインストーミングは、ビジネスの現場で新たなアイデアや革新を生み出すための重要なプロセスです。
しかし、ストレスやプレッシャーがかかったり、成功体験や失敗体験が無意識に残っていると、思考が固まり、自由な発想ができなくなることもあります。
ここで有効なツールとして注目されるのが「マインドフルネス」です。マインドフルネスを活用することで、思考をクリアにし、創造的なアイデアを引き出す力を高めることができます。
今回は、講座でも使っているマインドフルネスを使ったブレインストーミングの方法のエッセンスを3つのステップに分けてご紹介します。
1. ブレインストーミング前のマインドフルネス瞑想
ブレインストーミングを効果的に行うには、心を整えることが必要です。何かを達成しようと思う意識や圧力などがあると、思考が狭まり、自由な発想が妨げられることがあります。
私は、ブレインストーミングの前に短いマインドフルネス瞑想を取り入れることを推奨しています。全員で静かに目を瞑って数分間、呼吸に意識を集中させることで、心が落ち着き、頭の中の雑念が取り除かれます。みんなと一緒にフォーカウントブリージングをやるのも良しです。
このシンプルなステップが、自律神経を副交感神経優位に転換し、前頭葉に血液が流れやすくなり、思考を開放して、新しいアイデアを受け入れる準備となります。
以前、ある美容室のオーナーさんの集まりでこの方法を試したところ、チーム全体がリラックスし、自由にアイデア(その時は戦略の新しいドメインを出してみる場面)を出しやすい雰囲気が作れました。発想の幅が広がり、創造的なブレインストーミングが可能になった経験があります。
2. 自分に対しても批判や評価を避ける
ブレインストーミング中、他者のアイデアに対して批判や評価を避けることは一般的に言われていますが、マインドフルネスを取り入れたブレストでは「自分自身に対しても批判や評価を避ける」ことが非常に重要です。
多くの人が、自分のアイデアに対してすぐに「ダメだ」と感じたり、「こんなこと言ったら恥ずかしいかもしれない」と思ったりしがちですが、そうした内なる批判者の声が創造力を制限します。
マインドフルネスでは、アイデアが浮かんでもすぐに評価せずにただ受け入れ、観察することを重視します。
これにより、自由でオープンな思考を維持でき、他人の反応を気にせず自分の意見や発想を率直に出すことが可能になります。
3. ブレスト後の振り返り
ブレインストーミングが終わった後には、必ず「振り返り」を行うことが大切です。出されたアイデアを振り返り、どんなプロセスでそのアイデアが生まれたのかを考える時間を持つことが、次に繋がる重要なステップです。この振り返りの時間では、アイデアをただ整理するだけではなく、創造性をさらに引き出すためにどうすればよかったか、次回に向けた改善点も考えます。
私は、ブレインストーミング終了後に数分間の振り返りをチームで行うことで、次のステップに向けた新しい視点やヒントを得ることができました。冷静に振り返ることで、会議中に見逃していた重要な点に気づき、アイデアの質をさらに高めることができたのです。
結論
マインドフルネスを取り入れたブレインストーミングは、創造力を引き出すために非常に効果的です。ブレインストーミング前の瞑想、自分や他人に対する評価を避ける姿勢、そして終了後の振り返りを取り入れることで、自由で創造的なアイデアが次々と生まれる環境を整えることができます。リーダーとして、マインドフルネスを活用することで、チームの創造性を最大限に引き出し、次のステップへと進む力を養いましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?